オレイン酸が不足すると現れる症状

ここで紹介する内容は、オレイン酸に特有の欠乏症というよりも、脂質全般の摂取不足や栄養バランスの偏りに関連するものです。オレイン酸は体内で合成される脂肪酸であり、単独で不足が問題となるケースはほとんどありません。そのため、不足による影響を考える際には、脂質全体の摂取状況や食事バランスを含めて捉えることが大切です。
脂質不足による影響
脂質の摂取量が極端に少ない場合、エネルギー不足につながりやすくなるほか、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収効率が低下する可能性があります。また、食事からのエネルギーが不足すると、体重減少や体力低下を招くこともあります。
栄養バランスの偏り
健康日本21(第三次)では、特定の栄養素の不足や過剰といった個々の問題だけでなく、生活習慣や環境、行動など、より広い視点から健康づくりを進めることが重視されています。例えば、若年女性のやせを減らすことや、国民全体の栄養バランスを改善することが目標として掲げられています。脂質の摂取についても、総エネルギーに対する脂質の割合など、食事全体のバランスを踏まえた目標量が示されています。オレイン酸についても、特に不足が問題とされているわけではなく、日々の食事の中で脂質を含めた栄養バランスを整えていくことが大切とされています。
オレイン酸の効率的な摂取方法

オレイン酸を含む油の上手な摂り入れ方
オレイン酸は、オリーブ油、ひまわり油、菜種油などに多く含まれています。加熱や保存の過程でも酸化しにくい性質があり、普段の料理にも使いやすい油です。揚げ物よりも、炒め物やドレッシングとして使うと風味を生かしやすくなります。また、保存方法によっては風味が落ちてしまうことがあるため、開封後は直射日光や高温を避けて保存し、早めに使い切れる量を選ぶと安心です。
オレイン酸とビタミンE
ビタミンEは、脂質の酸化を抑える働きをもつ脂溶性ビタミンの1つです。オレイン酸を多く含む食品には、ビタミンEもあわせて含まれていることが多く、日々の食事に取り入れやすい組み合わせといえます。例えば、サラダにナッツを加えたり、野菜をオリーブ油で軽く炒めたりと、無理なく続けられる工夫がおすすめです。
ビタミンの吸収補助
成長期はエネルギーの必要量が高く、脂質はその中でも大切なエネルギー源の一つです。オレイン酸は、比較的消化・吸収されやすい脂質とされています。脂質には、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・K・E)の吸収を助ける働きがあり、オレイン酸を含む脂質もその働きに関わっています。これらのビタミンを含む食品は、適量の脂質と組み合わせて摂ることで、体内での利用効率が高まりやすくなります。日々の食事の中で、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
「オレイン酸の摂り過ぎ」についてよくある質問

ここまでオレイン酸を紹介しました。ここでは「オレイン酸の摂り過ぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
オレイン酸を摂りすぎた時に現れる症状は何でしょうか?
田中 純子
体脂肪の蓄積による肥満や、胃もたれ・腹部の不快感などがみられることがあります。
過剰に摂取すると余分なエネルギーが体脂肪として蓄積し、肥満の一因となる可能性があります。肥満は高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病のリスクにも関係すると考えられています。また、消化管に負担がかかり、胃もたれや腹部の不快感などがみられることもあります。
編集部まとめ
オレイン酸は、オリーブ油や菜種油、ナッツ類に多く含まれており、日常の食事から自然に摂取しやすいです。一方で、脂質はエネルギーが高い栄養素です。オリーブ油も大さじ1杯で約108kcalあるため、使い過ぎるとエネルギーの摂り過ぎにつながり、体重増加の一因となる可能性があります。また、オレイン酸に偏ると、魚に多く含まれるn-3系脂肪酸等とのバランスが崩れやすくなる点にも注意が必要です。和食は魚や豆類を取り入れやすく、脂質バランスを整えやすい食事スタイルです。その特長を生かしながら、油は計量して適量を心がけることが大切です。
「オレイン酸」と関連する病気
「オレイン酸」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
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各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
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体重増加
胃もたれ腹部の不快感
サルコペニア
サルコペニア肥満
やせ
参考文献
日本人の食事摂取基準2025年版|厚生労働省
食品成分データベース|文部科学省
栄養成分を活用しよう|厚生労働省
国民健康・栄養調査|厚生労働省
一般社団法人 日本植物油協会
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