「フレイル」で気をつけたい体調不良・体の不調
食欲不振
食欲不振は低栄養を招き、筋肉量や体力の低下につながる重要なサインです。加齢による味覚の変化や消化機能低下、服薬の影響、抑うつ状態などが原因となることがあります。食事量が減った状態が続くと、サルコペニアやフレイルが進行しやすくなります。
対処としては、食事内容の工夫や食事回数の調整が基本ですが、体重減少を伴う場合や原因がはっきりしない場合は医療機関での評価が必要です。内科や消化器内科が主な相談先となります。
疲労感
「十分休んでも疲れが取れない」「以前より活動後の疲労が強い」といった疲労感も、フレイルの初期症状としてよくみられます。筋力低下や活動量減少、睡眠障害、慢性疾患の影響などが背景にあることがあります。
軽度であっても長期間続く場合は、生活習慣の見直しだけでなく、基礎疾患の有無を確認することが重要です。内科やかかりつけ医への相談が適しています。
握力低下
握力低下は全身の筋力低下を反映する指標で、フレイルやサルコペニアの重要なサインです。日常生活では、物を持ちにくい、家事がつらいといった形で自覚されることがあります。
対処には、筋力トレーニングや栄養改善が有効です。急激な低下や左右差がある場合は、神経疾患などの可能性も考慮し、医療機関での評価が勧められます。内科や整形外科が受診先となります。
「フレイルの診断基準」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「フレイル」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
フレイルかどうか確認する方法はありますか?
木村 香菜 医師
フレイルはJ-CHS基準などを用いて評価されます。指輪っかテストや握力測定などの簡易チェックも目安になります。
フレイルの5つの評価項目は何でしょうか?
木村 香菜 医師
体重減少、疲労感、筋力低下、歩行速度低下、身体活動量低下の5項目です。
フレイルになりにくいBMIの基準はありますか?
木村 香菜 医師
高齢者ではBMI20~24程度が目安とされ、やせすぎはフレイルのリスクとなります。
親がフレイル予備軍かどうか診断してもらうには何科を受診したら良いですか?
木村 香菜 医師
まずはかかりつけ医や内科、老年内科への相談が適しています。
フレイルで寝たきりにならないためには何歳頃から予防すべきでしょうか?
木村 香菜 医師
50代頃から生活習慣を意識し、運動や栄養管理を行うことが望ましいです。メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防と管理を通じて、脳卒中、心臓病、腎臓病のリスクを減らし、または重症化を防ぐことが60歳~65歳以降のフレイルの予防につながります。

