脳をゆるめるワーク:自然の中を歩く
自然が扁桃体を落ち着かせる
交換手であるサリエンス・ネットワーク(SN)が疲れてしまうのは、刺激に過敏になった扁桃体がやたらと反応しすぎるせいもあります。ということは、扁桃体への刺激を減らしてあげれば、SNも少し休めるということです。
そのための簡単な方法のひとつが、自然の中を歩くこと。
ドイツのマックス・プランク人間開発研究所が2022年に発表した報告によると、自然の中を1時間散歩するだけで、扁桃体の活動が抑えられることがわかっています。
この研究では、被験者たちに「都市部」「森林地帯」を1時間歩いてもらった後、fMRIで脳活動を測定。その結果、都市部を歩いたグループの扁桃体の活動には変化が見られないものの、森林地帯を歩いたグループは扁桃体の活動が低下していたことがわかったのです。
自然の何が扁桃体を落ち着かせるのか、その理由はまだ明らかにされていません。とはいえ、効果はあるわけですから、スマホの見すぎが気になるときや、忙しすぎて脳に余裕がないときこそ、意識的に自然の多い場所で過ごすようにしてください。
それだけで、「脳の余白」が増えていきます。
脳をゆるめるワーク:目隠しする
アイマスクで情報を強制的に遮断
仕事の際は、スマホだけでなく、パソコンを使うことも多いですよね。
常にモニターを見続けて、延々と情報を摂取。それを元に何かを考えようと思っても、脳がいっぱいいっぱいで、全然考えがまとまらない……。
そんなときは、多すぎる情報入力を制限するために、アイマスクなどで目を覆ってしまいましょう。
僕たちは、情報入力の多くを「視覚」に頼っています。ですから、目隠しをして、一時的に情報をシャットダウンしてしまうのです。
スマホともパソコンとも、しばしお別れ。忙しい合間に、こうした時間を10分でも持てれば、脳の緊張を解いてあげることができるでしょう。
可能ならホットアイマスクなどを使って、目元をじんわり温めるのもおすすめです。心地よさを感じると、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になって、扁桃体の反応も落ち着きます。
ただ、人前でアイマスクを使う場合は、休んでいることが一目瞭然なので、事前に「今から少し休むから、そっとしておいて」と周りに宣言しておくとよさそうです。


