●記者会見の想定問答集に書かれていたこと
誰が「平成」という時代の名前を生み出したのか──。
過去には報道機関の独自調査で、ある人物の名前が明らかにされたことがあるが、政府はこれまで正式に発表していない。
1988年(昭和63年)12月に作成されたとみられる記者会見用の「想定問答集」には、この問いが繰り返された場合に備え、次のような言葉があらかじめ用意されていたようだ。
<考案者の中には考案をお願いした段階でご自身がその氏名等の秘匿を強く希望され、これを条件にお引き受けいただいた方がおられることや、もし考案者の氏名を公表すれば、誰がどのような候補名を考案したかなどが詮索され、考案者に極めて煩瑣な問題を生ずるとともに、新元号として採用されなかった考案者の立場を著しく傷つけるおそれがあるからである>
今年で令和も8年を迎えた。それでもなお、37年前に定められた元号の考案者の名は、公にされないままだ。

