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「尿検査のpH」の異常は何が原因かご存じですか?考えられる病気と改善法を医師が解説!

「尿検査のpH」の異常は何が原因かご存じですか?考えられる病気と改善法を医師が解説!

「尿検査のpH」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「尿検査のpH」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

尿pHは8以上で高くても6未満で低くても結石ができやすくなるのでしょうか?

杉本 大(医師)

その通りです。ただ、できる結石の種類が異なります。尿pH8以上では、アルカリ環境で沈殿しやすいリン酸カルシウム結石や感染結石ができやすくなります。尿pH6未満では、酸性の環境で溶けにくい尿酸結石とシスチン結石ができやすいです。

尿検査でpHの数値が高めと言われましたが、問題があるのでしょうか?

杉本 大(医師)

普段から野菜や果物、海藻類などを多く摂取している人ではアルカリ尿になりやすい状態になっています。pH7.6以上大きく偏っていなければ、自覚症状もなく血液検査や他の尿検査で異常もなければ問題ありませんが、動物性たんぱく質不足の可能性もあるので、食事バランスを少し見直しても良いかもしれません。

尿がアルカリ性(pH7以上)に傾く原因は何ですか?

杉本 大(医師)

体の状態が原因な時は、嘔吐による胃酸喪失や過換気症候群で二酸化炭素を過剰に排出しているときです。体がアルカリ性に傾いているので、尿もアルカリ性になります。また、普段の生活で、野菜・果物・海藻類などの健康的な食事をしている人は、尿がアルカリ性になりやすいです。尿路感染症の中で、原因細菌がウレアーゼ産生菌の場合は尿素をアンモニアに分解することで尿がアルカリ性になります。また尿自体を長時間放置してしまうと、細菌が増殖し、同様の機序でアルカリ性に尿が変化する可能性があるため注意が必要です。その他、薬の作用で尿をアルカリ性にするものもあります。

尿検査でpHが高いのと低いのどちらが危ないでしょうか?

杉本 大(医師)

どちらのほうが危ないと一概に決めることは難しいです。原因と症状の強さなどから危険度は変わってくると思います。生命にかかわるような重病のときは、体が酸性に傾くので、尿検査のpHは低くなる可能性があります。ただ、腎不全になってしまうとそのバランス調整もできなくなるので、尿pHだけで判断するのは難しいです。尿pHが低いときは生活習慣病を中心に、尿pHが高いときは尿路感染症を念頭に原因を考える必要があるので、どちらが危ないとは言い切れないのです。

まとめ

尿検査の中の尿pHの解説と尿pHから何がわかるかを解説しました。現在の自分の尿pHがわかると、現在の食事の偏りの程度が把握できるようになります。酸性に傾いているようなら、野菜・果物不足等の可能性、アルカリ性なら肉や魚などのたんぱく質不足の可能性が考えられます。また全体的に水分摂取不足かもしれません。
尿pHだけでは、なにか特定の病気がわかるわけではありません。ただ全体のバランスを見る指標としては、一つの参考値になります。生活スタイル以外の原因で酸性尿やアルカリ尿になっている場合は、なにか病的な原因がある可能性があります。無症状な疾患も多く、健診で初めて指摘される場合も少なくありません。尿検査ではほかにも多くのことがわかりますが、体全体のバランスを推測できる尿pHもこの記事でより興味をもっていただければ幸いです。

配信元: Medical DOC

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