卵を食べる時の注意点

食べ合わせに注意(脂質の摂り過ぎ)
卵の脂質には、コレステロールだけでなく飽和脂肪酸も含まれるため、食べ合わせには注意が必要です。特にベーコンやソーセージ、バターを多く使った料理と一緒に食べると、飽和脂肪酸の摂取量が増え、悪玉(LDL)コレステロールが上がりやすくなり、動脈硬化の進行につながることがあります。一方で、野菜や果物、海藻などと組み合わせることで、卵に不足しがちなビタミンCや食物繊維を補うことができ、無理なく栄養バランスを整えやすくなります。
食べすぎに注意(コレステロールについて)
卵は栄養価の高い食品で、最近の研究では、食事から摂るコレステロールが虚血性心疾患などに直接影響することは少ないと報告されています。健康な方であれば、1日1〜2個を目安に取り入れても問題ないと考えられます。ただし、個数に関係なく、一度に多く食べるなどの食べ過ぎには注意が必要で、脂質を含めた食事全体のバランスを意識することが大切です。体内ではコレステロール量が調整されるといわれていますが、体質や体調によって血中値に影響する場合もあるため、健康診断などでご自身の状態を確認しておくと安心です。特に脂質異常症(高LDLコレステロール血症など)や糖尿病のある方は、コレステロールの影響の受け方に個人差があるため、医師や専門家に相談しながら取り入れることが大切です。
衛生面に注意(食中毒予防)
卵は、まれにサルモネラ食中毒の原因となることがあります。
対策としては、新鮮なものを使用し、冷蔵保存を徹底することが大切です。
ひび割れた卵は細菌が入りやすくなるため生食は避け、早めに十分加熱して食べましょう。特に高齢者や妊婦、乳幼児、体調がすぐれないときは、生や半熟ではなく、しっかり火を通して食べると安心です。加熱することで消化もしやすくなります。
卵の保存方法や期間

卵の保存方法
購入後はパックのまま、必ず冷蔵庫(10℃以下)で保存してください。
ドアポケットは避け、温度変化や衝撃の少ない庫内の奥で保管するのがおすすめです。
尖った方を下にすると内部の気室が安定し、鮮度を保ちやすくなります。
卵は、料理に使う直前に必要な分だけ割って使いましょう。割ったまま放置すると細菌が増殖しやすくなるため注意が必要です。
卵の保存期間
冷蔵(10℃以下)保存を前提とした場合、生食は表示された賞味期限内が目安です。期限を過ぎた場合は、十分に加熱すればさらに1週間程度を目安に食べることができますが、保存状態を確認し、割った際のにおいや状態に異常がないかを確かめてから使用することが大切です。ひび割れた卵は生食を避け、早めに加熱して食べましょう。
ゆで卵や温泉卵は、冷蔵庫で保存し2〜3日以内に食べ切るのが目安です。殻をむいたものはその日のうちに食べることをおすすめします。
「卵の脂質量」についてよくある質問

ここまで卵について紹介しました。ここでは「卵の脂質量」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
卵1個に含まれる脂質はどのくらいですか?
落合 晴美
鶏卵に含まれる脂質量は、卵1個(Mサイズ:約50g)あたり約5g前後です。
そのほとんどは卵黄に含まれ、卵白にはほとんど含まれません。卵の脂質は、エネルギー源となる脂肪酸のほか、コレステロールやリン脂質などからなり、体の細胞やホルモンの材料としても使われる大切な成分です。
脂質異常症などの場合、卵は1日何個まで食べて大丈夫ですか?
落合 晴美
卵を1日何個まで食べられるかという明確な指標はありません。脂質異常症は、飽和脂肪酸の摂りすぎや肥満・運動不足などの影響も大きいため、1日1個程度を目安に、食事全体のバランスを見ながら取り入れるのがおすすめです。
卵1個(Mサイズ:約50g)には約190mgのコレステロールが含まれます。完全に控える必要はありませんが、診断を受けている方は医師や栄養指導に従うことが大切です。
脂質異常症の重症化予防を目的とする場合は、コレステロールの摂取量を200mg/日未満に留めることが望ましいとされています。
まとめ
卵は、脂質に加え、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルも含む栄養価の高い食品です。朝食やランチ、おやつなど、毎日の食事に手軽に取り入れやすいのも魅力です。一方で、調理法や食べ合わせによっては脂質が多くなりやすいため、食べ方を工夫しながら、日々の食事に上手に取り入れていきましょう。
「卵」と関連する病気
「卵」と関連する病気は9個ほどあります。
各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
卵に関連する病気
肥満
脂質異常症糖尿病動脈硬化食物アレルギーサルモネラ食中毒「卵」と関連する症状
「卵」と関連している、似ている症状は12個ほどあります。
各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
卵に関連する症状
体重増加
疲労感
イライラ
集中力の低下
胃もたれ食欲不振
吐き気腹痛下痢
蕁麻疹
かゆみ
肌の乾燥
参考文献
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省)
日本人の食事摂取基準(2025年版)(厚生労働省)
- “カロリー”が低いのは「生卵」と「ゆで卵」どっち?注意点も管理栄養士が解説!
──────────── - 「病み上がりの食事」は何を食べたらいいかご存知ですか?医師が徹底解説!
──────────── - “痩せている人”でも「糖尿病」になる理由を医師が解説 「糖尿病=メタボ」ではないワケ
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