薄焼き卵のオムレツから甘いおでんまで
「嫌だった思い出ごはん」あれこれ
ぽん あとは「思い出ごはん」というか、「嫌だった思い出ごはん」なんですが……。
井澤 あ! それ、私にもあります。実は子どもの頃、母の作るおでんが唯一好きではなかったんです。みりんが多めに入っていて、甘い味付けで……。子供心になんで? 何かが絶対に間違っているぞ! と感じていました。当時は、味醂が多すぎるよ、とか言えないし。笑
ぽん ありますよね~。私は子供の頃、母の作るオムレツがすごく嫌いだったんです。私の知識ではオムレツといえばバターで焼かれたフワフワの卵がアーモンド型に整えられたもので、ケチャップをかけていただくものなんですけど、母のオムレツの作り方はまず、大量の野菜を千切りしてウスターソースで炒めるところから始まります。
井澤 まさかの、そこからスタートなんですね(笑)。
ぽん それを、薄焼き卵で包むんです。
井澤 お母さまなりの、愛情たっぷりのヘルシーメニューですね。
ぽん ピーマンやニンジンといった苦手な野菜だらけの、ソースの酸味でむせ返るようなオムレツが私はとても苦手だったんですが、母なりのヘルシーメニューだったんでしょうね。結構な頻度で食卓にのぼってました …… 。 それから、当時秋田の海沿いに住む親戚が定期的に海産物を送ってくれてたんですが、あるとき手のひら大くらいのとても立派なシャコをたくさん送ってくれたんです。両親はとても喜んで全部そのままみそ汁に入れちゃったんですよ。
井澤 ええっ、殻も剥かずにそのままですか!?
ぽん そう、そのまま(笑)。 シャコってエビよりもちょっと怖い見た目をしてるじゃないですか。虫っぽいというか。反り返った大きなシャコがお椀から飛び出していて、まずそのビジュアルにギョッとしてしまって …… 。 家族はうまいうまいとかぶりついて食べてましたが、私は怖くて食べられなかったですね。それ以来シャコが送られてくると台所に近寄るのも怖かったです。あ、もちろん今は平気ですけどね。
井澤 それは子ども心にはちょっと怖いビジュアルですよね。でも、それを聞いて私も思い出しました! 運動会の時、母が面白がって私のおむすびの中に「イナゴの佃煮」を忍ばせたことがあったんです。
ぽん ええー!? それまたすごいビジュアル!笑
井澤 もう大騒ぎですよ。「井澤が食べてるおむすびから虫が出てきた!」って(笑)。帰ってから母に「あんなの入ってたら、ショックで運動会まったく頑張れなかった」と大抗議しました。私、かけっこ速かったんですけどね。
ぽん うん、井澤さん速そう!
井澤 その後、同級生たちから1年くらいそのことでいじられました(笑)。あの時の母のイタズラには、今でもずっと怒っています(笑)。
ぽん ひいいい(笑)

