脳波検査を正しく受けるための注意点や過ごし方
脳波検査は痛みの少ない検査ですが、記録の質は当日の状態にも左右されます。検査を受ける前に、睡眠、服薬、整髪料などの注意点を確認しておくと、再検査を避けやすくなります。
脳波検査前日の睡眠や当日の食事・お薬について
検査内容によっては、前日の睡眠時間を調整するよう指示されることがあります。食事は通常どおりでよいことも多い一方、服薬は自己判断で中止せず、必ず医療機関の案内に従ってください。睡眠脳波では、眠りやすくする薬を使う場合もあります。
脳波検査当日の服装や髪型で気をつけることは?
頭皮に電極を装着するため、整髪料やオイルは控えめにし、髪は洗って乾かしておくと検査しやすくなります。締めつけの少ない服装で受診すると、長時間横になる検査でも負担が少なく済みます。
脳波検査中の過ごし方とリラックスのコツ
検査中は、目を閉じて安静を保ち、体の力を抜くことが大切です。瞬きや歯の食いしばり、体動が多いと波形にノイズが入りやすくなります。検査時間は1時間前後のことが多いため、事前にトイレを済ませておくと落ち着いて受けやすいでしょう。
脳波検査を子供が受ける場合やけいれん等の症状があるときの注意点
小児では、起きている時から眠りに入るまでの経過を記録したいことが多く、検査の進め方が大人と異なる場合があります。けいれんや意識消失があった場合は、動画や発作時刻の記録が診断の助けになることがあります。検査に不安があるときは、小児神経やてんかんを扱う医療機関に相談するとよいでしょう。
「脳波検査の費用」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「脳波検査の費用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳波検査が保険適用になる条件は何でしょうか?
木村 香菜 医師
脳波検査は、てんかん、けいれん、意識障害、脳炎や脳血管障害が疑われる場合など、医師が診断や経過観察に必要と判断したときに保険適用になります。健康診断などで受ける場合は、原則として自費です。
脳波検査とあわせてMRI検査を受ける場合、いくらくらいかかりますか?
木村 香菜 医師
保険診療でMRIを追加する場合は、部位や施設によって差がありますが、頭部MRIの3割負担は5,000〜6,000円前後が一つの目安です。自費で頭部MRIや脳ドックとして受ける場合は、2万円前後〜3万円台になることがあります。脳波検査とMRIは役割が違うため、必要性に応じて組み合わせて行われます。
脳波検査では、認知症やうつ病などの病気が隠れているかどうかもわかるのでしょうか?
木村 香菜 医師
脳波は脳の働き方の異常をみる検査で、意識障害やてんかんの評価には役立ちますが、認知症やうつ病を脳波だけで確定診断する検査ではありません。症状や神経心理検査、画像検査などを合わせて判断します。
てんかん等のリスクを自費で調べたいのですが脳波検査は何歳から受けられますか?
木村 香菜 医師
脳波検査は乳幼児から高齢者まで幅広い年齢で行われています。年齢そのものより、症状や検査目的、検査中に安静を保てるかどうかが大切です。小児では睡眠時記録や専門施設での対応が必要になることがあります。
自覚症状があっても定量的脳波検査(QEEG検査)の費用は保険適用になりませんか?
木村 香菜 医師
現行の医科診療報酬点数表では、通常の脳波検査や長時間ビデオ脳波、終夜睡眠ポリグラフィーなどは定めがあります。しかし、QEEGそのものの算定は現時点ではありません。そのため、QEEGは施設ごとの自費診療として案内されることが多いと考えられます。なお、QEEGは研究や補助的評価に用いられることはありますが、ADHDの確定診断を単独で行う標準検査ではありません。

