5.人間の死期を察知できる
猫が人の死や病気を予見するという不思議な話で有名なのは、米国の老人ホームで暮らしていた猫のオスカーです。あまり人懐っこい性格ではありませんでしたが、死期が近づいた患者がいると、自ら部屋に入り、すぐそばで看取るように過ごしました。オスカーがこの行動を見せると、職員が家族へ危篤の連絡を入れる判断をするほどでした。
施設の担当医によって医学誌にも掲載されたオスカーは、生涯100人以上の最期を見守ったと言われています。2022年に推定17歳で息を引き取りました。
また、イギリスのケアホームにいたスキャットという猫も、入居者の死期が近づくと部屋の前でじっと座り込むことから、職員が家族へ連絡する際の合図になっていました。しかし、こちらはオスカーほど信頼性の高い医学的記録は存在していません。
これらの猫の行動に対し、デイヴィッド・ドーサ博士は、人間が死を迎える際に細胞の変質に伴って放出される「ケトン」などの化学物質を、猫が嗅覚で感じているのではないかと分析しています。
まとめ
猫にまつわるうわさや迷信は、猫の生態という「科学的な面」と昔の思想や宗教観という「文化的な側面」が組み合わさって生まれたものが多く、すべてがただの作り話というわけではありません。
これらのお話では、ひとつのエピソードが長い時間を経るうちにいろいろな尾ヒレがついていき、まるでオカルトやファンタジーのような話へと変化していくことがあります。
しかし、逆にそこまで長く語り継がれるということは、猫という動物は人々にとって、とても身近で愛されている証拠なのかもしれませんね。

