「外傷性くも膜下出血の生存率」は”約3分の何”かご存じですか?症状も医師が解説!

「外傷性くも膜下出血の生存率」は”約3分の何”かご存じですか?症状も医師が解説!

外傷性くも膜下出血の症状

外傷性くも膜下出血の症状は、大きく5つに分けられます。激しい頭痛や嘔吐、手足のしびれや言語障害、意識障害を伴います。発症初期から生じる症状やあまり生じにくい症状までさまざまです。
また見逃しやすい症状もあるので注意が必要です。ここではそれぞれの症状について詳しく解説します。

激しい頭痛

1つ目の症状は激しい頭痛です。くも膜下出血は突然襲ってくる激しい頭痛が特徴です。頭が割れるような頭痛、ハンマーで殴られたような頭痛などと表現する方が少なくないです。
頭痛の部位は全体的で、特に後頭部から首筋にかけての痛みです。痛みのピークは数秒から数分ですが、少なくない方がこの痛みをしっかり覚えているので、とても強い痛みです。

嘔吐

2つ目の症状は嘔吐です。激しい頭痛の後に、吐き気を伴い嘔吐します。しかし、嘔吐は必ず出現するのではなく、ない場合もあります。
発症前の警告サインの、突然の頭痛と吐き気は、見逃されることがあるので注意が必要です。

手足のしびれ

3つ目の症状は手足のしびれです。片側の手足にしびれや感覚障害が生じる場合があります。外傷性くも膜下出血のみでは生じることは少ないですが、脳挫傷や急性硬膜下血腫など脳を損傷するケースもあり、そのときはしびれが生じることがあります。

言語障害

4つ目の症状は言語障害です。損傷部位や損傷範囲によっては言語障害が生じる場合があります。言語障害はろれつが回っていない様子や、言おうとしていることがわからない、会話がかみ合わないなどの症状があげられます。

意識障害

5つ目の症状は意識障害です。軽度の場合は質問に対する反応が遅かったり、的確な反応がなかったりなどの症状がみられます。また眠気を生じることもあります。重度の場合は完全に意識を消失し、刺激に対する反応がありません。

外傷性くも膜下出血の治療法

外傷性くも膜下出血の治療法は、内科的治療や外科的治療、再生医療(現時点では公的医療保険が適用されない自由診療です)などがあります。治療法は病巣の範囲や程度によって決まります。
軽症の場合は内科的治療や経過観察で済みますが、重症の場合は外科的治療が必要です。ここからはそれぞれの治療法について詳しく説明します。

内科的治療

外傷性くも膜下出血のみでは多くの場合、自然に止血されて吸収されるので外科的治療を行いません。
脳挫傷(脳実質の損傷)で痙攣を起こしてしまう場合は抗けいれん薬を使用した内科的治療が行われることがあります。

外科的治療

病巣範囲が広範囲だったり、重症な脳挫傷や急性硬膜下血腫などの合併を認めた場合は外科的医療が選択されます。
急性硬膜下血腫の治療は硬膜下に溜まった血腫を取り除くことです。さらに脳損傷による脳の腫れ(脳浮腫)で頭蓋内圧が高くなって脳ヘルニアを生じている場合は、開頭し頭蓋骨を一部切り取る減圧開頭術を施行します。

再生医療

脳梗塞や脳出血に加えてくも膜下出血などの脳血管障害での再生医療(幹細胞治療は現段階では、公的医療保険が適用されていません)は、臨床研究・治験の段階にある技術であり、急性期の標準治療として確立したものではなく、先進的・補完的な選択肢として位置づけられます。

配信元: Medical DOC

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