「成長ホルモンの分泌を増やすサプリメント」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「成長ホルモンの分泌を増やすサプリメント」はご存知ですか?医師が徹底解説!

成長ホルモンの働き(役割)

成長ホルモンの働き(役割)

成長ホルモンは、骨に対して成長させる、骨量を保つように働きかけること以外にも働きがあります。この働きについて詳しく解説しましょう。

成長促進作用

成長ホルモンの作用の多くはソマトメジン(IGH-I)を介して発現されます。GH、IGH-Iの作用により骨端で軟骨細胞を増殖、石灰化させることで骨を伸ばします。

ソマトメジン(IGH-I)分泌促進

成長ホルモンは肝臓で産生されるIGH-Iの分泌を促進させる働きがあります。このIGH-Iを介して様々な作用が発現されます。IGI-Ⅰは成長促進作用の主体であり、骨、筋肉、内臓や造血系などあらゆる細胞の増殖・分化を促進します。

糖代謝に対する作用

GHは糖代謝において抗インスリン作用を持ち、筋細胞や脂肪細胞においてグルコースの取り込みを減少させ、肝臓からのグルコース放出を促進させます。このため、血糖値が高めとなりやすいです。

脂肪分解促進作用

GHは、脂肪組織での中性脂肪の分解を促進し、その結果として遊離脂肪酸が増加します。

電解質代謝への作用

GHは、腎臓でのリン酸塩の再吸収を促進し、腸管からのカルシウムの吸収を促進させます。これらの作用により、血中カルシウム濃度を上昇させます。

成長ホルモンの分泌を増やすサプリメント

成長ホルモンの分泌を増やすサプリメント

成長ホルモンは、大人になってから食品や生活習慣で極端に増えるものではありません。アミノ酸などは食品から摂取することが望ましいですが、不足する場合の補助としてサプリメントを考えると良いでしょう。

アルギニン

成長ホルモンは、アミノ酸摂取により増加することが分かっています。この中でもアミノ酸の一種であるアルギニンは体内でGHの分泌を調整しているソマトスタチンの分泌を抑制することで、GHの分泌を促します。また、GH放出ホルモンの分泌も促進し、これらの作用によりGHの分泌が多くなると言われています。
アルギニンが多い食材は、大豆や豚肉、マグロ、鶏卵、ウナギなどです。基本は食品から摂取することが望ましいですが、十分に摂りづらい人では、サプリを使用するのも良いでしょう。しかし、過剰に摂取すると腹痛や嘔吐、下痢などの胃腸障害がみられることがあります。また、妊娠時、腎不全など体の状態により勧められないこともありますので、主治医に確認をした上でサプリメントを服用するか考えましょう。

アミノ酸

アルギニンやリジン、グルタミンなど数種類のアミノ酸が含まれるアミノ酸のサプリも販売されています。摂取後にGHの分泌が増えることが報告されていますが、一過性の上昇であり限定的な効果と言えます。前述したアルギニンのサプリと同様に食事で不足しがちな方は、サプリで補うことも良いでしょう。

亜鉛

亜鉛のサプリは、GHそのものではなく、ソマトメジンの上昇を促すことが報告されています。大人の亜鉛欠乏には有効であり、またソマトメジンが上昇することにより骨などへのGHと類似の作用が期待できます。

配信元: Medical DOC

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