心臓発作が疑われる場合の対応

心臓発作のサインには男女で違いがみられることがあります。ここでは、一般的な症状とあわせて、女性で気付きにくい前兆について解説します。
すぐに医療機関を受診すべき症状
突然の強い胸の痛みや、冷汗を伴う胸の圧迫感、原因不明の急な息切れや吐き気がある場合は、すぐに病院で診てもらう必要があります。特に、胸の痛みが20分以上続くときや、安静にしていても症状が出るとき、ごく軽い動作でもつらさが出るときは、急性心筋梗塞が進行している可能性があります。女性は、これまでに経験したことのない異常な疲労感や、急に出てきた背中や顎の痛みが心臓発作のサインであることもあります。
救急受診が必要なケース
急性冠症候群が疑われるような強い症状が出た場合は、自分で病院へ向かおうとせず、すぐに119番通報して救急車を呼ぶことが必要です。我慢して様子をみることで、治療の開始が遅れ、心筋の障害が広がるおそれがあります。また、ニトログリセリンを処方されている方が薬を使っても症状が治まらない場合や、意識を失って倒れた場合も、ためらわず救急要請が必要です。
発作が生じたときの行動
周囲の方が心臓発作で倒れた場合は、まず119番通報を行い、反応や呼吸を確認します。呼吸がない、または普段どおりでないと判断したら、すぐに胸骨圧迫を始め、近くにAEDがあれば使用します。若い女性が倒れた場合、衣服を開くことへのためらいなどから、AEDの使用や心肺蘇生が遅れやすいことが指摘されています。しかし、命を救う場面では性別に関係なく対応することが必要です。ためらわずAEDを使うこと、そして胸骨圧迫を続けることが重要です。
心臓発作で受診した後の流れ

心臓発作が疑われて病院を受診すると、状態を見極めながら検査や処置が進められます。ここでは、受診後のおおまかな流れを解説します。
病院で行われる検査の内容
救急病院に到着すると、まず到着後10分以内を目標に12誘導心電図検査が行われ、心筋梗塞に特徴的な変化がないかを確認します。並行して、心筋トロポニンなどを調べる血液検査が行われます。さらに、心臓の動きや合併症を確認する心エコー、ほかの病気を見分けるための胸部X線検査も進められます。必要に応じて、カテーテルで心臓の血管を直接調べる冠動脈造影検査が行われ、詰まりの場所や程度を詳しく確認します。
心臓発作だった場合の処置
心電図でST上昇型急性心筋梗塞と診断された場合は、詰まった血管を早く開通させるため、カテーテル治療の準備にただちに移ります。病院到着から90分以内の再開通が目標とされており、時間との勝負です。あわせて、抗血小板薬や抗凝固薬などの治療も行われます。

