心臓発作の前兆についてよくある質問
ここまで心臓発作の前兆を紹介しました。ここでは「心臓発作の前兆」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
前兆なく心臓発作が起きることはありますか?
林 良典 医師
はい、あります。心臓突然死は、目立った警告症状がないまま突然心停止に至るケースもあります。特に高齢の女性や糖尿病のある方は、胸痛が前面に出ない無痛性心筋梗塞が起こることがあります。はっきりした胸痛がなくても、急な息切れや強いだるさがあれば、心臓発作の可能性を考えることが大切です。女性の心臓発作はどの年代で多く発生していますか?
林 良典 医師
女性の急性心筋梗塞は、男性より高い年齢で発症しやすく、平均発症年齢は75歳、男性は65歳とされています。女性ホルモンであるエストロゲンには血管を保護する働きがあるため、閉経前は動脈硬化が進みにくい傾向があります。一方、閉経後はエストロゲンの分泌が低下し、動脈硬化が進みやすくなります。そのため、女性は60代以降に心臓発作のリスクが高まり、70代から80代で発症のピークを迎えます。
編集部まとめ

女性の心臓発作は、典型的な胸痛だけでなく、強い疲労感や息切れ、顎や背中の痛み、吐き気などが前兆として現れることがあります。胸の症状がはっきりしないまま進行することもあり、男性とは異なる現れ方をする点が特徴です。こうした違いから、女性は受診が遅れやすく、重症化につながることがあります。
少しでも普段と違う急な異変を感じたら、我慢せず早めに救急受診を考えることが大切です。特に胸の圧迫感が続くときや、急な息切れ、冷汗、意識障害を伴うときは、119番通報をためらわないでください。

