1000本の動画を作り続けても飽きない理由
動画を投稿し続けてきた理由を聞くと、答えはシンプルだった。
「楽しいのが結局続くコツじゃないですか」
YouTubeを始めたのは16歳の頃。父親のおさがりのパソコンに無料の編集ソフトを入れ、使い方をひたすら自分で調べた。最初の再生回数は1回だった。それでも続けてこられたのは、料理と同じ感覚があったからだという。
「できないけどどんどん調べて工夫してできるようになっていった。YouTubeもどんどん調べて工夫して、なんとなくできるかもっていうのが同じような感じで」
ではその料理の楽しさとは何か。原点を辿ると、小学生の頃のキッチンに戻っていく。
楽しさの原点は、8個のメロンパンだった
はるあんさんが料理に向き合い始めたのは、小学校5、6年生の頃。学校に行けない時期に、母に勧められて家事を始めたのがきっかけだった。最初に作ったのはメロンパンだ。パン作りをしたことがなかったから、それが難しいことすら知らずに挑んだ。
「パン作りをまったくしたことがなかったから、メロンパンが難しいってことすらも分からなかった。本当に何が難しくて、何が簡単か把握してなかったからこそ、メロンパンから挑んでしまったって感じですね」
キッチンにいる時間がどんどん増えていったのは、料理が「すぐに完成する」ことが嬉しかったからだとはるあんさんは振り返る。
「目に見えてどんどん作り上げていけることってなかなかない。料理なら1時間すればだいぶ作れますし、パンも3時間くらいあれば粉から物体になるみたいなのがすごい楽しいから、達成感はすごいあったかなと思いますね」
そして気づいたのが、パンは自分で作ると8個焼けるという事実だった。パン屋で1個買うことへの「もどかしさ」が、大量に仕込む喜びに変わった。メロンパンが8個、目の前に並ぶあの光景が、のめり込むきっかけになった。

