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メロンパンを8個焼いたら、人生が動いた!料理クリエイター・はるあんの原点

メロンパンを8個焼いたら、人生が動いた!料理クリエイター・はるあんの原点

「食べたい」から逆算する、はるあん流レシピ術

楽しさの感覚は、レシピの作り方にもそのまま染み込んでいる。はるあんさんのレシピは「これが食べたい」というゴールから逆算して組み立てる。今日も冷蔵庫に、昨晩仕込んだパン生地があるという。無花果とレーズンをたっぷり入れたパンを焼くために、前日から準備していた。

「バターをたくさん塗って食べたいから、生地にはバターを入れたくないなとか。でも、バターをたくさん吸い込んでくれる生地じゃないと楽しくないから、ちょっと水分量を多めにして、カリッふわみたいなパン生地にした方が、バターもジュワーッと馴染むじゃないですか」

食べた時の口どけ、バターの染み込み方、生地の硬さ。完成形を細かくイメージしてから、粉の量、砂糖の加減、水分量を決めていく。ゴールが先にあるから、材料は自然と決まってくるとのこと。捏ねやすく、扱いやすいことも大前提だ。打ち粉を大量に使わないと扱えないような生地は、それだけでキッチンに立つ気持ちが重くなる。

そのゴール自体にも、ルーツがある。はるあんさんのレシピは甘めに仕上がることが多い。お稲荷さんも、煮物も、甘辛の味付けはとにかく甘い。それは祖母から母へ、母からはるあんさんへと受け継がれてきた味だ。

「私の口が甘く構成されてて、お稲荷さんもそうですし、甘辛もすごい甘く作ったりとか」

楽しさは、画面を超えていく

「楽しいのが結局続くコツ」は、自分だけの話ではなかった。高校生の頃、家族総出で「家二郎」に挑んだことがあった。豚の骨を割るために妹が家の前でトンカチを振るい、二郎系に欠かせないオーションという特殊な強力粉を取り寄せ、製麺機まで買い揃えて麺を打った。骨のスープから作り切った、本気の一杯だ。

その動画を投稿してしばらく経った頃、中学時代の先生と偶然再会した。「あの動画を見て俺も同じ製麺機買ったよ」と言われたという。

楽しさは、画面を超えて誰かの台所を動かしていた。

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