社会全体で支える仕組みを目指して
もちろん、医療機関・地域によって資源も違うので、一つのモデルですべてが解決できるわけではなく、患者さんの状態や地域の実情に合わせて柔軟に対応していく必要があります。結婚、出産、転勤などAYA世代の患者さんのライフステージが変化していく中で、ニーズに合わせて対応できるようにするには、どんな体制を作ればよいか、考える必要があります。
小児・AYA世代のがん患者さんの長期的な健康管理を支えるシステムは、決して医療だけで完結するものではありません。教育、就労、福祉といったさまざまな分野と連携し、地域社会全体で支えていく仕組みが不可欠です。患者さんご自身が主体的にご自身の健康管理に参加できるよう、ヘルスリテラシーを高めるための支援も重要になります。
そのためには、医療者が患者さんの声にしっかりと耳を傾け、彼らが何を必要としているのかを理解しようとする姿勢が求められます。そして何より、私たち医療者自身が小児がんやAYA世代のがんについてさらに学び、専門性を高めていく努力を続けていかなければならないと強く感じています。
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