脳出血の手術についてよくある質問
ここまで脳出血の手術方法やリスクなどを紹介しました。ここでは「脳出血の手術」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳出血の手術後に再発するリスクはありますか?
脳出血は再発のリスクがある病気です。過去の臨床研究によると脳出血の発症後の再発率は1年で12.8%、5年で35.3%、10年で51.3%というデータがあります。この研究を含め、過去のデータは脳出血そのものの再発リスクが調査されているものがほとんどです。手術を受けた患者さんのみを対象とした再発率の研究は、現時点では世界的に見ても限定的であるのが実状です。
しかし、脳出血が発症後10年以内に2人に1人程度は再発する可能性のある病気であることは明らかです。再発時は、初回発症時と比べて重い後遺症が発生する場合もあります。再発リスクに備えるためには、生活習慣病の予防や治療が欠かせません。
脳出血の手術後の生存率はどのくらいですか?
脳出血の手術後における生存率は、発症時の重症度や選択された術式、さらには合併症の有無に大きく左右されます。具体的な予後を決定する要因には、脳内の出血量や部位に加えて、手術前の意識状態が深く関与するといえるでしょう。過去の研究では、脳出血で血腫除去術を受けた患者さんのうち、約9割が急性期を乗り越え、退院まで生存するとわかっています。
ただし、多少の出血や重篤な意識障害を伴う症例では、軽症例と比較して生存率が著しく低下する傾向にあります。
編集部まとめ
今回は、脳出血の手術をテーマに、具体的な術式の種類や伴うリスク、生存率について詳しく紹介しました。脳出血を発症すると、出血部位によってさまざまな症状を起こします。
手術の方法は、出血量や意識障害の程度、出血した部位といった病態を総合的に判断して選択されます。選択される術式は、開頭血腫除去術や内視鏡下血腫除去術、穿頭脳室ドレナージ術です。
程度の違いはあれどいずれの術式においても、術後には再出血や脳梗塞、髄液漏といった合併症のリスクが一定確率で伴います。
また、手術以外の選択肢には降圧薬などを用いる保存療法があり、早期からのリハビリテーションも極めて重要です。
術後の再発を未然に防ぐためには、原因となる生活習慣病の適切な治療と、日々の習慣の見直しが何より欠かせません。

