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全く異なる人たちを、どうしてこんなに解像度高く書けるんですか? 入社4ヶ月の新米編集者がインタビュー|小野寺史宜

全く異なる人たちを、どうしてこんなに解像度高く書けるんですか? 入社4ヶ月の新米編集者がインタビュー|小野寺史宜

小野寺史宜さんの『片見里足立アフェクション』が発売になりました。「片見里」シリーズ3冊目となる本作。この1月に幻冬舎編集者となった新米編集者Iが、作家生活約20年の小野寺さんに初めての著者インタビューを行い原稿にまとめました。時々、幻冬舎生活31年目の担当編集Kも登場します。

“会話”はいくらでも書ける

新米I 350ページ超の本作。本当に面白くて、2時間ほどで読み終えてしまいました。なんといっても“会話”が面白い!

小野寺 僕、そもそも会話が多いんです。本当にずっと喋ってますよね。「2ページで一個も地の文ねえよ!」みたいな感想を言われたりすることもありますね。

新米I 女子会シーンの「彼氏ワンがなかったね。」「いや、私はツーの方がなかった」というくだり。女子会の雰囲気がすごい出ていて、どうしてこんなに分かるんだろうと驚きました。会話のモデルなどがあったりするのですか。

小野寺 モデルはないです。けど、僕、会話はいくらでも書けると思いますよ。もうずっとこうです。ただ、今回は特に多い。でも、編集者さんによっては多分削ろうとする人もいるんですよ。

担当K まあストーリーに関係ないっちゃない。だけど「こういうことを言う人」だという、人物描写としては最高じゃないですか。

小野寺 僕はそういう脂身的な部分は全部残したいんです。けど、編集者さんによっては「削りましょう」っていう人もいます。それも別に全然間違いだと思わないんですけど。でも今回は、「Kさんだから大丈夫かな」と思って書いたというようなところも多いです。

登場人物は自動で動くようになる

新米I 本作は2人の姉弟が主人公。中でも私は、姉の洋が大好きになりました。最初はただの明るい人という印象でしたが、読めば読むほど“いい女”だなと感じてきました。

小野寺 それは僕も本当に思っています。ダメだけど、この感じならどうにか女性にも嫌われないでいてくれるんじゃないかな、というのは常に考えていました。読んでいくうちにだんだん魅力が出てくるな、という気はしますね。

新米I 1作目から本作まで登場するお坊さん・徳弥も凄く魅力的な人でした。小野寺さんの描く人物は、“人間臭さ”が溢れていて、思わず好きになってしまいます。登場人物にモデルはいますか?

小野寺 モデルはいないです。基本何を書く時でもモデルは作らないようにしているので。もちろん、いろんなとこで僕自身がちょっと出てたりとかっていうのはあるんですけど、完全にこの人だという、具体的なモデルを作ることは、むしろしないようにしてます。

新米I 頭の中で作り上げているんですね。

小野寺 そうですね。書いてしばらくすると、この人はこういう状況だったら、何を喋ってどう行動するのかというのが、ある程度は自動で動くようになってきてくれます。ちゃんと、僕の中でその人を把握すればですけど。徳弥も本当にそうです。書いてても徳弥が出てくる場面は嬉しいし、読み返しても徳弥が出てくるとちょっと嬉しい。華やかな人ですよね。

配信元: 幻冬舎plus

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