「決断疲れ」が献立負担の正体
さらに現代は、インターネットやスマートフォンの普及によって情報はすぐに手に入るようになった一方で、日々多くの選択肢の中から判断をし続けなければならない環境にあります。このような状態は「決断疲れ」とも呼ばれ、小さな判断の積み重ねによって心の負担が大きくなることがあります。
料理も同じで、「何を食べるか」を決める献立作り、必要な食材の選択、調理の段取りなど、多くの意思決定が重なって成立しています。
こうした負担をどう減らしていくかは、家事の在り方だけでなく、日々の時間の使い方そのものを見直すことにもつながる重要なテーマだと言えます。
9割超が”隠れ家事”にストレス。最多原因は「家事・パートナー関係」

“隠れ家事”に関するストレスやエピソードを聞いた自由回答では、93.2%(1,864人)が“隠れ家事”にストレスを感じている具体例を回答しました。多くの人が「自分ばかりがやっている」「やって当たり前と思われている」と感じており、見えにくい負担への不満が共通して見られました。
内容別では、「家族・パートナー関係」(14.9%)が最多で、家事をやらない・協力しない、感謝されないといった声が多く挙がりました。+
次いで「炊事」(13.8%)、「消耗品補充」(11.1%)が続き、負担が特定の人に偏りやすい実態が見られます。洗濯(6.0%)、掃除(5.9%)、ゴミ出し(5.6%)なども含め、どの家事にも細かな隠れた作業が存在しています。

炊事の中身を見ると、その“隠れ家事”の負担がより明確です。1位は「献立を毎日考える」(26.6%)で、日常的に考え続けること自体が大きな負担となっています。調理そのものではなく、”考える作業”が最大の負担源であることが浮き彫りになりました。
次いで「食器洗い・後片付け」(16.5%)、「買い出し・買い物計画」(14.7%)が続き、調理以外の工程が大きな割合を占めています。さらに、在庫管理(9.2%)、調理準備(8.3%)、生ごみ処理(7.3%)など、工程ごとに細かな負担が積み重なっています。
また、お茶や飲み物の補充、調味料管理、残り物の活用といった日常的な細かな作業も多く挙がりました。加えて、帰宅時間の調整や好き嫌いへの対応、「料理はやって当たり前」と思われることなど、人間関係に関わるストレスも見られます。
