体質や身体の状態が関係する巻き爪の原因

体質や遺伝が巻き爪に関係することはありますか?
爪や足の変形には、体質や遺伝が関係することもあります。ただし、巻き爪は体質だけで決まるものではなく、歩き方や運動習慣なども大きく関係します。日常のケアによって、予防や悪化防止が可能です。
参照:『陥入爪・巻き爪』(一般社団法人日本創傷外科学会)
加齢によって巻き爪になることはありますか?
加齢も巻き爪が発生するリスクの一つです。65歳以上の方の74.9%に、爪の異常がみられたとの報告があります。加齢により歩く機会が減ったり、筋力が低下したりすると、足の指にかかる力が弱くなります。さらに、加齢により爪や足の骨格が変形して巻き爪になるリスクが高くなります。参照:『中高齢女性の巻き爪に対する歩行強制を施した歩行トレーニングの効果に関する研究』(日本臨床スポーツ医学会誌第27巻第2号)
運動不足が巻き爪になることはありますか?
運動不足も巻き爪を起こすことがあります。先述したとおり、歩く機会がなくなると、足の指に体重がかかる機会が減ります。また、運動不足によって足の筋力が低下すると、指をしっかり使えず浮き指の状態になり、巻き爪のリスクが高まるのです。
巻き爪を予防するためにできることと巻き爪の対処法

巻き爪を防ぐ爪の切り方を教えてください
基本はスクエアオフカットと呼ばれる方法で行います、爪に余計な負担がかからない形に整えることがポイントです。まずは、爪の先端を指先と同じくらいの長さで、まっすぐ一直線に切ります。両端は切り落とさず、やすりで軽く整えましょう。角を少し丸くした四角形(スクエアオフ)に整えることで、爪の端が皮膚に食い込むのを予防できます。爪に厚みがあって切りにくい場合は、ニッパーを使用するとうまくできる場合があります。ただし、難しいと感じる場合、深爪や切り残しのために皮膚を傷つけてしまうこともあるため、無理に切らず医療機関に相談しましょう。
参照:『陥入爪・巻き爪』(一般社団法人日本創傷外科学会)
巻き爪を予防するための生活習慣はありますか?
巻き爪を予防するには、これまで解説してきた内容を踏まえると、次のようなことがポイントに挙げられます。足に合った靴を選ぶ
正しい歩き方を意識する
歩く習慣をつくる
足の変形を放置しない
爪を正しく整える
靴はつま先に余裕があり、指がしっかり動かせる物を選びましょう。足幅が窮屈でないか、かかとがしっかり固定されているかなども選ぶ際のポイントです。履くときは、靴ひもをきちんと締めて、足が靴のなかでずれないようにしましょう。
また、歩くときはかかとから着地して、最後に親指で地面を蹴り出すように意識しましょう。歩行時に適度な力が加わることで、爪を外側へ広げる力が働き、巻き爪になるリスクが下がります。
加えて、外反母趾のような足の変形を放置すると、偏った歩き方になり巻き爪のリスクが高まります。足の変形がある場合は、放置せずに早めに医療機関で対処してもらいましょう。
参照:
『フットケアの合い言葉はあ・し・は・た・い・せ・つ』(順天堂大学医学部付属練馬病院)
『中高齢女性の巻き爪に対する歩行強制を施した歩行トレーニングの効果に関する研究』(日本臨床スポーツ医学会誌第27巻第2号)
巻き爪が痛い場合の対処法を教えてください
巻き爪に痛みがある場合、爪の端が皮膚に食い込んで炎症を起こしていることがあります。この状態を陥入爪(かんにゅうそう)といいます。このとき、不適切な処置をすると、症状が悪化するおそれがあります。そのため、自己判断で処置をするのではなく、速やかに皮膚科を受診しましょう。なお、受診するまでの間は患部を清潔に保ち、きつい靴や圧迫を避けるようにしましょう。医療機関では、症状や炎症の有無に応じてさまざまな治療が行われます。炎症や感染がみられる場合は、テーピングをしたり、コットンを爪の下に押し込んだりなどして症状が落ち着くように処置をします。
再発予防や根本的な改善を目的として、ワイヤーやプレートを用いて爪の形を緩やかに広げていく治療が行われることもあります。これにより、爪が皮膚に食い込むのを防ぎ、痛みの軽減や再発防止につながります。
参照:
『爪外来』(慶応義塾大学病院)
『陥入爪・巻き爪』(一般社団法人日本創傷外科学会)

