おまけ:「ふんどし画家」として有名になった画家
ミケランジェロ・ブオナローティ《最後の審判》, Public domain, via Wikimedia Commons.
作者が存命なら言い訳もできますが、死後に表現が問題視され、修正されることもありました。ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた《最後の審判》はそんな残念な事例でもあります。
「最後の審判」とは、世界が終わるときにキリストが再び現れ、全人類を裁いて天国と地獄に振り分ける、というキリスト教の終末観です。本作ではキリストを真ん中に、凄まじい人数の天国へ昇る者と地獄へ落ちる者が描かれています。
ミケランジェロ・ブオナローティ《最後の審判》(部分), Public domain, via Wikimedia Commons.
大画面にひしめく人々はほとんど裸の状態で、なかには局部を露出して描かれた人も。大胆な裸体表現が問題視され、ミケランジェロの死後、一部の人物の腰まわりに布を描き足すことが決まりました。
この修正に対応したのが、ミケランジェロと交流のあった画家ダニエレ・ダ・ヴォルテッラです。ほかに目立った実績が残らなかったためか、彼は「ふんどし画家」という異名で後世に名を残すこととなりました….。
(現在は修復を経て、加筆された腰布は一部以外は取り除かれました)
