バナナはいつ食べるのが効果的?血糖値が心配な人の食べ方のポイント
バナナは量だけでなく、熟し具合や食べるタイミングによっても血糖値への影響が変わる可能性があります。毎日の食事に取り入れるときにいつ食べたら良いのかなど意識したい点を解説しましょう。
完熟バナナは血糖値が「上がる」原因になる?
完熟バナナは、青めのバナナよりも食後の血糖値が上がりやすくなる可能性があります。バナナには、レジスタントスターチと呼ばれる消化されにくいデンブンが含まれていますが、これは熟すにつれて少なくなり、代わりに糖が増えます。そのため、完熟したバナナは甘みが強くなり、消化吸収も速くなりやすいです。
血糖値を上げにくくするバナナの熟成度
血糖値への影響を少しでもゆるやかにしたい場合は、熟しすぎていないバナナを選ぶのもひとつの方法です。バナナは低GI寄りの果物とされることがありますが、GI値は熟し具合で変わります。未熟なバナナは31、熟したバナナは51、過熟のバナナは53とされており、熟すほど高くなる傾向があります。そのため、青みが残るバナナのほうが、完熟したものより食後の血糖値が上がりにくい可能性があります。
バナナは朝食におすすめ?空腹時に食べるのは避けた方が良い?
朝食でバナナを食べること自体は問題ありません。ただし、バナナだけで食事を済ませると、炭水化物が中心になり、血糖値が上がりやすくなることがあります。特に空腹時は吸収が速くなりやすいため、単独で食べるより、ほかの食品と組み合わせるほうが良いでしょう。朝食の一部として食べるほか、食後のデザートとして少量を食べるのもひとつの方法です。単独で食べるより、食事とあわせたほうが血糖値の上がり方が急になりにくい可能性があります。
糖尿病の人はバナナを一日何本まで食べても大丈夫?
糖尿病があっても、バナナを完全に避ける必要はありません。ただし重要なのは、1食あたりの炭水化物量に収まるように調整することです。一般的な目安として、1食あたりの炭水化物量は女性で45〜60g、男性で60〜75gとされています。バナナ1本にはおよそ20〜30gの炭水化物が含まれるため、量に迷う場合は、まずは小さめから普通サイズのバナナ1本程度を目安にしながら、主食やほかの副菜との兼ね合いをみて調整しましょう。例えば、バナナを食べる分、ご飯やパンの量を少し減らすといった工夫が必要です。本数で一律に決めるのではなく、食事全体で考えることが大切です。
「血糖値」の異常で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「血糖値」の異常から疑われる病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
糖尿病
糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続く病気です。1型糖尿病は自己免疫が関係し、子どもや若年成人でみられることがあります。2型糖尿病は、年齢や肥満、運動不足、家族歴など、複数の要因が重なって発症します。治療では、食事療法と運動療法が基本です。食物繊維を増やし、飽和脂肪酸を控える食事に加え、必要に応じて内服薬やインスリン注射などが使われます。強い喉の渇きや頻尿があるときは早めの受診が必要です。症状がなくても、肥満や家族歴がある方、健診で異常を指摘された方は、内科で相談するとよいでしょう。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めてみつかる糖代謝異常です。妊娠中は血糖値が変化しやすく、母体だけでなく赤ちゃんにも影響することがあるため、適切な管理が求められます。治療の基本は、健康的な食事と身体活動によって目標血糖値を保つことです。これだけで十分でない場合は、インスリンが使われます。出産後も、2型糖尿病に移行していないかを確認するため、再検査が必要です。これまで糖尿病といわれたことがない妊婦さんも、妊娠24〜28週ごろには検査を受けることがすすめられます。受診先は産婦人科が基本で、必要に応じて内科と連携します。
脂質異常症
脂質異常症は、LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態などを指します。血糖値の異常と同じく、初期には自覚症状が乏しいことが少なくありません。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂りすぎは、発症のリスクにつながります。対策としては、動物性脂肪を控え、植物油や魚の油、食物繊維を意識した食事がすすめられます。必要に応じて、スタチンなどの薬を使うことも少なくありません。健康診断でLDLコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された場合は、内科に相談しましょう。

