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「警察発表を垂れ流しているだけ」袴田事件生んだ“静岡”でメディア提訴、事件報道の責任問う

「警察発表を垂れ流しているだけ」袴田事件生んだ“静岡”でメディア提訴、事件報道の責任問う

●「権力を監視する気がない」メディア

「袴田さんが逮捕された時の報道と何も変わっていません」

袴田さんのような冤罪被害者を生まないためには、裁判官や検察官だけでなく、記者も変わる必要がある──。角替弁護士は、今回の裁判を起こした背景について、そう語る。

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「報道機関は、警察や検察が言うことは信じて、こちら(被疑者・被告人)の言うことは聞かない。私は、権力を監視するためにメディアが情報を必要とすることは理解していますが、実際に『あなたたちは、この事件のどこで権力を監視したのですか?』と思うんです。権力を監視する気がまったくないように見えます」

男性側とSBS側はともに、一審判決を不服として控訴しており、5月28日に東京高裁で判決が言い渡される予定だ。

●逮捕報道「なぜ必要かを吟味して」

京都の小学生遺棄事件や栃木の強盗殺人事件など、今も事件報道は連日のように大きく扱われている。

しかし、その中で被疑者・被告人本人や弁護人に直接取材した記事は、ほとんど見当たらない。第二、第三の袴田事件がいつ起きてもおかしくない状況は、今なお続いている。

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角替弁護士は、「表現の自由」や「報道の自由」の重要性を理解する法曹の一人だ。それでも、警察が発表するままに実名報道を繰り返し、捜査機関のリークを一方的に流す現状に、強い危機感を抱いている。

「今の事件報道は、捜査機関の発表をそのまま垂れ流しているだけではないでしょうか。私は、こちら側の主張をメディアに扱ってほしいと言っているわけではありません。『なぜ逮捕を報道する必要があるのか』をきちんと吟味したうえで、フェアに扱ってほしいだけなんです。

マスコミがちゃんと考えて報道しないと、捜査機関にいいように使われるだけになってしまいます。権力の監視という役割を忘れないでほしい。裁判を起こしているのも、メディアを叱咤激励したいからなんです」

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