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血液疾患治療の進歩がもたらした“新たな課題”への挑戦―「HEMA-Bridge」プロジェクトが始動

血液疾患治療の進歩がもたらした“新たな課題”への挑戦―「HEMA-Bridge」プロジェクトが始動

限りある医療資源の適正配置へ

「HEMA-Bridge」がもたらすのは、患者さんの「利便性の向上」です。長時間かけて遠くの病院へ通う負担がなくなり、地域のクリニックで安心して日常の医療を受けられるようになります。
また、医療機関側にとっても大きな意義があります。基幹病院の専門医は、経過観察の患者さんを地域のクリニックに任せることで新たな余裕が生まれ、その時間を、CAR-T細胞療法などの高度先進医療、そしてこれからの医療を支える研究や教育に充てることができます。池添教授はこれを「限られた医療資源の適切な再配分」と表現します。
さらに、悪性リンパ腫の患者会(グループ・ネクサス・ジャパン)からも、「通院負担の軽減につながる重要な取り組み」として強い期待が寄せられています。一方で、「転院に不安を感じる患者さんもいるため、丁寧な説明と理解が欠かせない」との意見もあり、医療者側が患者さんの不安に寄り添い、基幹病院とクリニックが連携して支える仕組みであることを伝えていくことが今後の鍵となります。

システムの全国拡大目指す

髙折理事長は会見の最後に、第二次ベビーブーム世代が65歳以上になり高齢者人口がピークに達する「2040年問題」に触れました。高齢者の増加により医療ニーズが変化する未来において、今のままの大学病院への集中型システムでは高度な先進医療を継続していくことができなくなります。
「全国の都道府県にはそれぞれ異なった条件があります。今回の取り組みをスタートとして、進捗の分析をし、うまくいったものを追加しながら二次的にこのシステムを全国に広げることを学会として考えています。10年後には全国の医師が少ない地域でも、血液疾患の患者さんが安心して治療や経過観察を受けられる未来を作りたい」と髙折理事長は語りました。

配信元: Medical DOC

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