オレンジの清涼感が効いた国民的デザート

「フラー」は、オランダで日常的に親しまれており、現地ではスーパーマーケットなどもで気軽に買えるデザート。牛乳にカスタードや砂糖を加えて作る、カスタードクリームを軽やかにした味わいで、ヨーグルトのようなとろとろとしたなめらかな口あたりが魅力です。こちらではオレンジのコンポートを添えており、柑橘の爽やかさがアクセントになっていました。そのままでももちろんおいしいのですが、「ポッフェルチェ」につけていただくのもおすすめ。
オランダで愛され、根付く食文化を3種のセイボリーに
スイーツに合間にぴったりなサンド&チーズチップス

セイボリーは3種がラインナップし、なかでも編集部が気に入ったのが「ニシン・サンド」です。オランダの名物として有名なニシン料理に着想を得て、甘酢に漬けたニシンをレモンやザワークラウト、マスタードとともに自家製パン・ド・カンパーニュでサンド。しっかりと感じられる酸味とニシンのうまみが調和し、奥行きのある味わいに仕上がっていました。ピンクペッパーのスパイシーで爽やかな風味もアクセントで、あっさりと食べられました。
また、「チーズチップス」もオランダ名物であるチーズを使ったシンプルな逸品。うまみが凝縮されたゴーダチーズを焼き、プレーン、黒コショウ、ケイジャンスパイスの3種類のチップスに仕立てています。そのままはもちろん、こちらも「フラー」をつけて食べてもおいしいので、ぜひ試してみて。
濃厚でクリーミー!オランダ風クロケット

オランダから日本に伝わり“コロッケ”の原型になったクロケットは、フランスで生まれた料理ですが、オランダでも広く親しまれています。オランダのクロケットは、ベシャメルソースを使うのが一般的で、今回の「オランダ風クロケット」もベシャメルソースを使用。レンブラントの作品をイメージして、イカ墨を加えた黒い自家製パン粉をまとわせ、さらに作品に描かれた赤色の印象を想起させるパプリカソースを添えています。
ひと口いただくと、さくさくの生地の中からに濃厚なベシャメルソースがあふれ、口いっぱいに広がります。パプリカソースの甘みとコク、酸味が加わり、より深い味わいが楽しめました。
アフタヌーンティーのメイン!スイーツとモクテルのペアリング
版画の技術をパンナコッタとソースで表現

8種のスイーツ&セイボリーの後には、お待ちかねのメインのスイーツ「後光のパンナコッタ」とペアリングのモクテル「漆黒のエスプレッソ」が登場。
1946年ごろにレンブラントが制作した作品《病人たちを癒すキリスト》に着想を得た、「後光のパンナコッタ」です。キリストに差す後光を、型から作ったというバニラパンナコッタで光を、たっぷりのチョコレートでコーティングしたシュークリームのボッシュボールやカカオクランブルで版画の深い影を表現。まろやかなパンナコッタにカカオのコクやボッシュボールの中に詰めたラズメリーカスタードの酸味が絡み合い、奥行き感じる味わいに。ココアクランブルを合わせて食べれば、軽やかな口どけにサクサクのアクセントが加わります。
「後光のパンナコッタ」の余韻とともに味わうのにぴったりなのが、エスプレッソに竹墨パウダーを合わせ、トニックウォーターで割った「漆黒のエスプレッソ」です。香ばしい苦味がありながらも程よく甘さがあり、見た目のインパクトとは裏腹に飲みやすい! 炭酸によって後味がすっきりとしているのも魅力で、夏にぴったりだと感じました。
国立西洋美術館でのレンブラントの企画展をアフタヌーン・エキシビジョンの前後に楽しんで、レンブラントの世界にどっぷりと浸るひとときを、ぜひ堪能して。
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