プロ野球「日本生命セ・パ交流戦」が26日、開幕する。普段は相まみえない両リーグの激突は毎年数々のドラマを生んできたが、今年の交流戦はパ・リーグの投手陣にとって特別な意味を持つ「歴史的転換点」となる。
すでに来季からセ・リーグにおける「指名打者(DH)制」の導入が決定している。セ・リーグ所属の投手たちは今季終了まで打席に立つものの、パ・リーグ所属の投手たちにとっては、この交流戦のセ・リーグ本拠地開催試合がレギュラーシーズンにおいて打席に立つ“最後の舞台”となる。
パ・リーグ投手陣の「生涯打撃成績」がこの交流戦で確定へ
近年、野球界におけるDH制の波は一気に加速している。長らく投手が打席に立っていたメジャーリーグ(MLB)のナ・リーグでも2022年からDH制が全面導入され、韓国(KBO)、台湾(CPBL)、メキシコ(LMB)など、世界の主要なプロ野球リーグはすべてDH制を採用。国内のアマチュア界に目を向けても、東京六大学野球や高校野球などでDH制が導入された。
現在「世界で唯一、投手が打席に入るプロリーグ」となっているセ・リーグも、来季からDH制へ移行する。パの投手が不慣れな様子で打席に入る姿は交流戦の風物詩だったが、それもいよいよ見納めだ。
日本シリーズ出場チームの投手はセ本拠地開催試合で打席に立つ可能性が残されるものの、日本シリーズの成績は通算成績に算入されない。今季中にセ球団へのトレードや野手転向などの“レアケース”がない限り、パ・リーグ投手陣の「生涯打撃成績」がこの交流戦で確定することになる。
「全打席本塁打狙い」 西武の平良海馬が特注バットで挑む!
この交流戦で、誰よりも打席に立つことを心待ちにしているのが、パ・リーグ首位を走る西武の平良海馬だ。今季から先発に再転向し、ここまで7試合で3勝1敗、防御率0.80と抜群の安定感を見せる右腕は、26日のヤクルト戦(神宮)で交流戦開幕投手を託された。
左打ちで打撃が大好きなエースは、「(楽しみは)打撃ですね。(本塁打を)狙っていかないと、1本も安打を打てないかなと」と、なんと「全打席本塁打狙い」を堂々宣言。6打数無安打に終わった2023年の交流戦の反省から、「詰まると思うので、芯がグリップ側にあるものを」と、850グラムの渡部聖弥モデルのトルビードバットを新調する念の入れようだ。打席に入る最後の機会となる今回の交流戦でどんな打撃を魅せてくれるだろうか?

