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「寝酒」に効果はあるの?寝酒をしないと眠れない際の対処法も医師が徹底解説!

「寝酒」に効果はあるの?寝酒をしないと眠れない際の対処法も医師が徹底解説!

寝酒に効果はあるの?メディカルドック監修医が健康リスクや発症しやすくなる病気・対処法などを解説します。

菊地 修司

監修医師:
菊地 修司(医師)

<略歴>
山梨大学(旧・山梨医科大学)医学部医学科卒業後、茨城保健生活協同組合城南病院に研修医として入職。東葛病院外科、北海道勤医協中央病院麻酔科で研修後、城南病院に戻り、医局長、副院長を経て、2021年より同院院長。2024年より茨城保健生活協同組合理事長を兼任。専門は総合診療・訪問診療。2009年に消化器外科から総合診療科に転科し現在に至る。日本医師会認定産業医。

寝酒とは?

寝酒とは?

「寝酒」とは、就寝前に眠りを目的としてアルコール飲料を摂取することです。英語では「ナイトキャップ(nightcap)」とも呼ばれ、古代から世界中に見られる習慣です。アルコールの中枢神経抑制作用により、少量では「ほろ酔い」によるリラックス感と眠気をもたらします。
ただし、日本は寝酒をする人の割合が国際的にも突出して高い国です。10カ国・35,327名を対象にした国際研究では、「睡眠のために飲酒する者」の平均19.4%に対して、日本は30.3%で最も高い割合でした。一方、「医師の受診」や「睡眠薬の使用」など寝酒以外の対処法をとる人の割合は、調査国の中で最下位でした。睡眠の問題に対してアルコールに頼りやすい日本の現状は、医療の観点から課題となっています。

寝酒に効果はあるの?

寝酒に効果はあるの?

寝酒が「寝つきを良くする」のは、短期的には事実です。アルコールの中枢神経抑制作用で、入眠までの時間は短くなります。しかしその効果は長続きしません。
国立精神・神経医療研究センター(NCNP病院)によれば、アルコールは睡眠の前半では深い眠り(徐波睡眠)を増やしますが、後半になると効果が反転するとされています。深い眠りが減り、レム睡眠(体は休み、脳が活動している睡眠)が増加します。さらにアルコールの量・性別・年齢を問わず、中途覚醒(夜中に目が覚めること)を増やすことも報告されています。
加えて、寝酒の「入眠効果」は連続飲酒で最短3日、通常は3〜7日程度で消失します。体がアルコールに慣れる「耐性」が生じ、同じ効果を得るために飲む量が増えていくためです。外来で「お酒を飲まないと眠れなくなった」とおっしゃる患者さんには、このメカニズムをご説明しています。眠るためのお酒が、気づかないうちに睡眠を悪化させ、飲酒量を増やす悪循環の入り口になっているのです。

配信元: Medical DOC

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