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【千葉県立美術館】グーテンベルクから杉浦非水、浅井忠まで。印刷博物館の名品でたどる“美しい印刷”の世界

ひらく、めくる、めぐる―印刷博物館の美しい印刷ひらく、めくる、めぐる―印刷博物館の美しい印刷

印刷は、知と美をひらくメディアだった

印刷と聞くと、書籍や新聞、チラシなど、情報を複製して届ける技術を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし印刷物は、単なる情報伝達の手段にとどまらず、その時代の思想や信仰、文学、デザイン、美意識を映し出す文化財でもあります。

本展のタイトルにある「ひらく、めくる、めぐる」という言葉は、本や印刷物に触れる体験そのものを想起させます。ページをひらき、紙をめくり、時代や地域をめぐるように鑑賞することで、来場者は印刷文化の奥深い広がりに出会うことができます。

展示は「西洋の印刷」「日本の印刷」「デザインと印刷」の3章構成。活版印刷の発明から、江戸の出版文化、近代以降のポスターやデザイン表現まで、印刷が社会と美術に与えてきた影響を多角的にたどります。

グーテンベルク以降、知は“複製”され広がっていった

フィリップ・ピグーシェ 印刷、シモン・ヴォストル 出版 『時禱書』1502年頃、印刷博物館蔵フィリップ・ピグーシェ 印刷、シモン・ヴォストル 出版 『時禱書』1502年頃、印刷博物館蔵

第1章「西洋の印刷―知のひろがり、美の極み」では、ヨハネス・グーテンベルクによる活版印刷の発明以降、西洋社会で印刷が果たした役割に注目します。

宗教、科学、哲学、政治に関する書物が印刷によって広く流通するようになったことで、知識や情報は一部の支配階級だけのものではなく、より多くの人々へと開かれていきました。印刷技術の普及は、宗教改革をはじめ、ヨーロッパの歴史や思想にも大きな影響を与えたとされています。

展示では、フィリップ・ピグーシェ印刷、シモン・ヴォストル出版による『時禱書』(1502年頃)や、ヤン・モレトゥス1世印行『ローマ・ミサ聖歌集』(1599年)などを紹介。信仰や学問の世界を、文字と図像の美しさによって支えた印刷物の魅力に迫ります。

ヤン・モレトゥス1世 印行『ローマ・ミサ聖歌集』 1599年、印刷博物館蔵ヤン・モレトゥス1世 印行『ローマ・ミサ聖歌集』 1599年、印刷博物館蔵

配信元: イロハニアート

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