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【糖尿病と治療費】糖尿病の治療費、月々の通院・薬代はどれくらい?

【糖尿病と治療費】糖尿病の治療費、月々の通院・薬代はどれくらい?

「糖尿病と診断されたけれど、毎月の通院にどれくらいかかるのだろう」「薬を飲み続けると生涯でいくらになるのか」といった不安を感じている方は少なくないのではないでしょうか。2型糖尿病の治療は長期にわたることが多いため、月々どれくらいの費用がかかるのかを早めに知っておくことは、治療を続けていくうえでも、家計管理のうえでもとても重要です。この記事では、外来通院・薬代・検査費用の目安を3割負担を基準に整理し、自己負担を軽減できる公的制度についても解説します。


五藤 良将

監修医師:
五藤 良将(医師)

防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

加藤隆之

事務長さぽーと株式会社代表取締役
加藤隆之(中小企業診断士・MBA)

急性期病院の経営改善コンサルを経て、事務長として病院運営や立ち上げに従事。さらに医療M&A分野での経験を有する。現在は、病院・企業の経営支援に加え、事務職の育成や講演・執筆活動にも取り組んでいる。

2型糖尿病の月々の治療費:まず知っておきたい目安~初期~

2型糖尿病の治療費は、症状の進み具合や治療内容によって大きく変わります。ただし、血糖値が比較的安定している初期の段階であれば、毎月の負担はそれほど大きくならないケースが一般的です。
目安としては、月4,000円〜10,000円程度に収まることが多いです。
この費用は大きく分けて、医療機関で診察や検査を受ける際に支払う「クリニックでの費用」と、処方された薬を受け取る際に支払う「薬局での費用」の2つに分かれます。それぞれ別々に支払うため、合計した金額が毎月の医療費になります。
初期の段階では、通院頻度は月に1回程度が一般的で、検査も血糖値やHbA1cなどの基本的な項目が中心となります。そのため、毎月の費用は大きく変動しにくく、比較的見通しを立てやすいのが特徴です。
また、注射治療が必要な場合と比べると、費用は比較的安く抑えられます。

■ クリニックでかかる費用(医療機関)

クリニックでは、診察や検査に対する費用がかかります。

内容月の目安(3割負担)備考

診察料・管理料1,500〜3,000円月1回の場合

血液検査・尿検査500〜2,000円月1回または数ヶ月に1回

合計目安約2,000〜5,000円/月

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

■ 薬局でかかる費用(薬代)

薬局では、主に血糖値を下げる飲み薬の費用が中心となります。

内容月の目安(3割負担)備考

調剤料400円その都度発生

飲み薬(主に血糖を下げる薬)1,500〜4,000円種類・数により変動

合計目安約2,000〜5,000円/月

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。
※ 血糖測定器具(試験紙・センサー)や注射針などの費用は、多くの医療機関では「血糖自己測定器加算」「注入器用注射針加算」などとして医療機関側で算定されます。処方内容や医療機関の運用によっては薬局で交付・算定される場合もありますが、通常は医療機関または薬局のいずれか一方で発生する費用です。

血糖コントロールが安定している初期の段階では、通院は月1回程度、治療も飲み薬が中心となるため、クリニックと薬局を合わせて月4,000円〜10,000円程度に収まるのが一般的です。
この段階では、費用の大きな変動も少なく、毎月の医療費は比較的見通しが立てやすいのが特徴です。

重症化すると医療費は跳ね上がる

血糖コントロールが悪化し、飲み薬だけでは十分な管理が難しくなると、治療は次の段階に進みます。具体的には、インスリンなどの注射治療が必要になることがあり、あわせて血糖の状態をより細かく把握するための自己測定も行うようになります。
さらに、血糖値が高い状態が続くと、腎臓や神経、目などへの影響(合併症)のリスクが高まるため、それらを早期に発見するための検査も追加されます。このように、治療内容と検査の両方が増えることで、医療費は段階的に上がっていきます。
この段階での目安は、月20,000円〜40,000円程度です。
初期の段階との大きな違いは、「通院頻度」と「治療内容の複雑さ」にあります。通院は月1回から月1〜2回程度に増えることがあり、その分、診察や検査の機会も増えます。また、検査項目も血糖値だけでなく、腎機能や合併症の評価などが加わり、内容がより広がっていきます。
その結果として、クリニックでの費用や複数の飲み薬の処方に加え、注射薬や測定機器などの費用がかかるようになり、全体の医療費が大きく増加するのがこの段階の特徴です。

■ クリニックでかかる費用(医療機関)

内容月の目安(3割負担)備考

診察料・管理料2,000〜4,000円月1-2回

血液検査・尿検査1,000〜3,000円月1-2回

合併症関連検査500〜2,000円必要に応じて

合計目安約5,000〜10,000円/月

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

■ 薬局でかかる費用(薬代)

内容月の目安(3割負担)備考

調剤料400〜800円その都度発生

飲み薬(主に血糖を下げる薬)1,500〜10,000円種類・数により変動

注射薬(インスリンなど)5,000〜12,000円使用量により変動

注射針・消耗品1,000〜3,000円注射薬使用時利用

血糖測定器具5,000〜10,000円試験紙・センサー

合計目安約15,000〜30,000円/月

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

血糖コントロールが難しくなると、通院回数や検査が増えるだけでなく、注射治療や自己測定が必要になるため、医療費は初期と比べて数倍規模に増加することもあります。
そのため、月20,000円〜40,000円程度と、初期と比べて数倍の負担になってきます。
特に、費用増加の大きな要因となるのは薬代であり、治療内容の変化がそのまま医療費に反映されやすいです。

配信元: Medical DOC

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