サウナの健康効果とは?メディカルドック監修医がサウナのメリット・デメリット・入る際の注意点なども解説します。

監修医師:
菊地 修司(医師)
山梨大学(旧・山梨医科大学)医学部医学科卒業後、茨城保健生活協同組合城南病院に研修医として入職。東葛病院外科、北海道勤医協中央病院麻酔科で研修後、城南病院に戻り、医局長、副院長を経て、2021年より同院院長。2024年より茨城保健生活協同組合理事長を兼任。専門は総合診療・訪問診療。2009年に消化器外科から総合診療科に転科し現在に至る。日本医師会認定産業医。
「サウナ」とは?

「サウナ」はフィンランド発祥の入浴法で、高温に保たれた専用室で体を温める習慣です。日本には1950年代末〜1960年代にかけて普及(1957年に銀座の東京温泉に国内初のサウナが開設され、1964年の東京オリンピックを契機に広まりました)し、現在は銭湯・スポーツ施設・ホテルなど幅広い場所に設置されています。最も一般的なドライサウナ(乾式サウナ)は、室温80〜100℃程度、湿度は低めです。スチームサウナ・ミストサウナは、40〜60℃と低温で、湿度が高い点が特徴です。フィンランド式の「ロウリュ」では熱した石に水をかけて蒸気を発生させます。日本では「サウナ→水風呂→外気浴」の3ステップを1〜3セット繰り返すスタイルが広く定着しています。
「サウナ」で「ととのう」とはどういうこと?

「ととのう」とは、サウナ・水風呂・外気浴を繰り返した後に感じる、深いリラックスと爽快感が同時に訪れる状態です。サウナ室では高温にさらされ、交感神経が強く刺激されます。水風呂でも急激な温度変化により交感神経が再び高まります。そして外気浴で休憩すると、高まりきった交感神経に対する反動として、副交感神経が優位な状態へ切り替わると考えられています。この自律神経の切り替えが、深い脱力感と意識のクリアさを同時にもたらすと推測されていますが、そのメカニズムは現在も医学的に解明途上です。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所の研究(2024年)でも、サウナ温冷交代浴後に交感神経指標が有意に低下することが確認されています。なお、「ととのう」感覚にはβ-エンドルフィン(鎮痛・多幸感に関わる脳内物質)の分泌も関係していると考えられています。

