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【2026年6月のおすすめ展覧会5選】ピカソ、モネ、杉本博司から元禄文化へ。初夏に訪れたい注目展覧会

杉本博司、約20年ぶりの写真作品で構成する美術館での個展|東京国立近代美術館

杉本博司 《ポコット族》 2025年 ゼラチン・シルバー・プリント 119.4×185.4cm © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

杉本博司は、写真をはじめ、建築、舞台芸術、書、陶芸、さらには料理にまで表現領域を広げてきた現代美術作家です。その活動の原点にある銀塩写真に焦点を当てた『杉本博司 絶滅写真』が、東京国立近代美術館で開催されます。写真作品で構成される国内美術館での個展としては、2005年の森美術館以来、約20年ぶりとなります。

会場では、〈ジオラマ〉〈海景〉〈劇場〉など初期から現在に至る代表的シリーズ約60点を展示。とりわけ注目したいのが、〈ジオラマ〉や〈海景〉シリーズに加わる初公開の新作です。〈ジオラマ〉では、《ポコット族》などの新作を通して、1975年のシリーズ開始時から構想されていたという人類史をめぐる物語が、半世紀を経て初めて明かされます。

サテライト展示「劇場・海景・スギモトノート」にも注目です。ここでは東京国立近代美術館所蔵の作品とともに、初公開となる「スギモトノート」を展示。撮影時の工程や暗室作業、技術的工夫などが細密に記されたノートからは、杉本の職人的な側面も浮かび上がります。

「デジタル嘘つく、写真嘘つかない」とも語る杉本。約200年の歴史を持つ銀塩写真が終焉を迎えつつあるいま、彼が見つめるのは、単なる技法の変化ではありません。本展では、「絶滅」というテーマを通して、人類の記憶や知覚、そして「見る」という行為そのものの変容を問い直します。

杉本博司 《スタイアライズド・スカルプチャー120[クリスチャン・ディオール、Bar、1947]》 2025年 ゼラチン・シルバー・プリント 149.2×119.4cm © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

※画像の無断転載を禁じます。

『杉本博司 絶滅写真』 東京国立近代美術館
開催期間:2026年6月16日(火) ~9月13日(日)
所在地:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00~17:00(金曜・土曜は10:00~20:00)
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日
入館料:一般2,300円(2,100円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生700円(500円)
 ※( )内は20名以上の団体料金、ならびに前売券料金
展覧会サイト:『杉本博司 絶滅写真』

モネを見る「目」が変わる。現代アートと響き合う『モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート』|ポーラ美術館

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年、ポーラ美術館

神奈川県・箱根町のポーラ美術館にて、『モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート』が開催されます。会場では、アジア最大規模を誇る同館のモネ・コレクション19点を一挙公開。セーヌ河畔の風景からロンドン、ヴェネツィア、そして〈睡蓮〉連作に至るまで、クロード・モネの画業を初期から晩年まで通覧することができます。

モネ作品を単独で鑑賞するのではなく、現代アートとの対話を通して、新たな視点を導き出していく点も大きな特徴です。国内外18組の現代作家が参加し、「みる」という行為を問い直しながら、モネの絵画に潜む革新性を浮かび上がらせます。展示室だけでなく、ロビーや周囲の森へと広がるインスタレーションなども展開され、箱根の自然環境を取り込んだ空間体験も見どころとなります。

モネ《睡蓮の池》と、フランス人作家ノエミ・グダルによる作品との対話にも注目しましょう。モネが自ら造り上げたジヴェルニーの庭を描いたように、グダルもまた人工的に構築した風景を写真や映像に記録してきました。最新作「デルタ」シリーズでは、3億年前の植生をジオラマのように再現し、今に存在しえない太古の風景を立ち上げます。

この他、ルーカス・アルーダやダニエル・スティーグマン・マングラネら、国際的に注目を集める作家たちを日本の美術館として初めて紹介。さらにフェリックス・ゴンザレス=トレスやロニ・ホーンなど、近年収蔵された現代アート作品も初公開されます。

ノエミ・グダル、展示風景:「And yet it still moves」エーデル・アサンティ、ロンドン、2025年、 撮影:Tom Carter ©Noémie Goudal Courtesy of the artist and Edel Assanti

『モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート』 ポーラ美術館
開催期間:2026年6月17日(水)〜2027年4月7日(水)
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会期中無休(12月1日は休館)
入館料:大人2,200円、大学・高校生1,700円、中学生以下無料
展覧会サイト:『モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート』

配信元: イロハニアート

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