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訪問先で首を切られ…ケアマネ殺害事件が突きつける「カスハラ」問題、訪問介護の現場をどう守る?

訪問先で首を切られ…ケアマネ殺害事件が突きつける「カスハラ」問題、訪問介護の現場をどう守る?

●高齢者と家族だけの世帯はハイリスクか

──男性は90代の母親と2人暮らしで、介護者としての役割を担いながらケアマネへの不満を募らせていたとみられます。高齢の親と子どもだけの世帯では、カスハラが深刻化するリスクが高まるのでしょうか。

そのような側面があることも否定できないと思います。

相談できる相手が少なく、ストレスを発散させる場も乏しいため、不満や怒りが特定の相手に向かいやすくなる可能性があります。

また、「自分がすべてやるしかない」と考えるようになり、自分の考えを「唯一の正解」だとして思い込んでしまうことで、それに反するやり方や意見に反発してしまうということもあり得ます。

●他者とのつながりがあれば

──今回の事件から、どのようなことを教訓とすべきでしょうか。

「お金をだまし取られた」という事実が存在しないのであれば、男性がそのような思い込みを抱くに至った背景として、閉ざされた2人暮らしの環境の中で、主観的な不満や認知のゆがみを修正してくれる「第三者の視点(他者とのつながり)」が欠けていた可能性もあるように思います。

先が見えない介護負担の中で、制度の限界や思い通りにならない現実に直面した際、その強いストレスや不安が、最も身近な外部の支援者であるケアマネジャーへの攻撃にすり替わってしまった──そうした構造だったのかもしれません。

その意味では、この事件は孤立した介護世帯が構造的に抱える問題にも目を向ける必要性を示しているように思います。

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