「焼きそばに酢」の場面が繰り返される
同じく初回の中盤には、殺された日の田鎖家の夕食場面があった。料理が苦手な母・由香(上田遥)は、茂木が営む町中華「もっちゃん」で働きながら茂木から料理を教わり、この日の夕食は店から持ち帰った焼きそばだった。家族4人で食卓を囲み、それぞれの皿に焼きそばを取り分けると、夫の朔太郎(和田正人)は、酢の容器を手に取って焼きそばにかけた。「うわ~、またそれ?」と嫌そうな顔をする真に、由香は「これがおいしいのよ。あんたたちにもかけてあげようか?」と言い、朔太郎が嫌がる真と稔の皿に酢をかけるフリをして笑い合った。
田鎖家の微笑ましいワンシーンだが、この“最後の晩餐”で印象的に描かれている酢と、真の「また」という言葉は大事な意味を持つものとみられ、ドラマファンがSNSに
「この酢のかけ方、絶対何か伏線だろ…。父親の死につながる重要な習慣?」
「やっぱり酢に睡眠薬だよなー。お父さんがお母さんの焼きそばにかけて、子供たちにはかけない」
「焼きそばにかけてたお酢に仕込まれてたとか?」
「やっぱり焼きそばにかける酢が伏線なのか!?」
「こうなるとかなり意味ありげに思えてくる…やっぱこれ重要ポイントなんか?」
などのコメントを寄せている。
また、「もっちゃん」で、両親に倣って焼きそばに酢をかけてみるも「やっぱわかんないな…酸っぱいだけじゃん」と落胆する真を、カウンター越しの厨房で耳にした茂木がわずかに反応する場面もあった。“最後の晩餐”は、初回以外でも流れており、その構成に制作側の意図を読み取る視聴者は多い。SNSには
「お酢に睡眠薬入れられる人って…? 普段から田鎖家に入れる人?」
「焼きそばを伝授したもっちゃんは2人がお酢をかけるのを知っていた?」
「田鎖兄がお酢入れるのに反応してたもっちゃんが当時入れたんですかね?」
「怪しい酢に細工したのはもっちゃん。でも犯人に数万円で頼まれたとか、店を守るためとか? 弱み握られたか? その罪悪感もあり兄弟を助けつづけてきた?」
などの書き込みがあり、茂木に改めて疑惑の目が向けられている。
もちろん茂木が事件に関与した証拠はないが、両親がほとんど抵抗した形跡を残さず殺害されたこと、「焼きそばに酢」という何気ない習慣が何度も映し出されていること、そして茂木だけがその話題に微妙な反応を見せていることを考えると、この酢が事件の真相を解く重要なカギである可能性は十分にある。もし酢が睡眠薬などを摂取させるための手段だったとすれば、田鎖家の食卓事情を熟知していた人物の存在が浮かび上がる。

