心臓発作の治療薬を服用中の注意点

心臓発作の治療薬は、効果を十分に得るためにも安全に続けるためにも、正しく服用することが大切です。飲み方や中断の危険性、副作用が疑われるときの対応を確認しましょう。
医師の指示どおり服用する
心臓発作の後は、再発や合併症を防ぐために複数の薬を継続することが大切です。毎日決められたとおりに服用することで、薬の効果が安定しやすくなります。
薬の種類が増えると飲み忘れが起こりやすくなるため、お薬カレンダーや一包化などを活用して、続けやすい方法を整えるようにしましょう。
自己判断で中断しない
自己判断で薬をやめることは避けてください。特に抗血小板薬を急に中止すると、ステント内に血栓が詰まるステント血栓症を起こし、心筋梗塞につながることがあります。抗凝固薬の中断は脳梗塞の危険を高め、降圧薬や心不全の薬をやめると血圧上昇や心不全悪化につながることもあります。
副作用が疑われる場合の対処
抗血小板薬や抗凝固薬は、出血が代表的な副作用です。鼻血が止まらない場合や黒い便がみられたときなどは、早めに相談が必要です。また、β遮断薬は徐脈や血圧低下、喘息の悪化が起こることがあり、ACE阻害薬は空咳が出ることがあります。副作用が疑われても、勝手に中止せず、主治医や薬剤師に相談して対応を検討してもらうことが大切です。
心臓発作の薬についてよくある質問
ここまで心臓発作の薬を紹介しました。ここでは「心臓発作の薬」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
心臓発作の治療薬は一生飲み続けますか?
林 良典 医師
多くの場合、長期の継続が必要です。特に、抗血小板薬の1剤、スタチン、ACE阻害薬、β遮断薬などは、再発予防や心機能の維持のために長く続けることがすすめられます。ただし、すべての薬を一律に一生続けるわけではありません。DAPTのように一定期間で内容が変わる薬もあり、出血や副作用、ほかの病気との兼ね合いで調整されることもあります。心臓発作の治療薬を飲み忘れたらどうすればよいですか?
林 良典 医師
薬によって対応が異なるため、まず主治医や薬剤師に確認しておくことが大切です。一般には、気付いた時点で1回分を服用することがありますが、次の服用時間が近い場合は忘れた分を飛ばすこともあります。一方で、2回分を一度に飲むことは避けます。特に抗血小板薬や抗凝固薬の飲み忘れは再発リスクに関わるため、あらかじめ飲み忘れたときの対応を確認しておきましょう。

