「誤解している人が多いけど、世界的にみれば、日本ほど学歴が重要視されない国は少ない」。精神科医とみられるXユーザーが5日、投稿したこの一文が、反響を集めている。「日本は学歴社会だ」という通説に真正面から切り込んだこの投稿に対し、Xでは海外比較を交えた共感と「学歴の定義による」という鋭い反論が交錯し、日本社会の学歴観を問い直す議論へと広がった。
「学閥崇拝だが学識軽視」
最初に多く集まったのが、「日本のほうがまだ緩い」という海外比較からの共感だ。
「海外の学歴社会はガチで一発アウトの世界だから、日本はまだポテンシャル採用あって優しい方よね」
「全くその通りだと思います。タイでは学歴がかなり重要視されますし、大学名で人生が決まると言っても過言ではありません。日本のように柔軟な社会は本当に羨ましいです!」
「ほんとそれ。外はもっと露骨に学位で足切りされるし、日本はまだポテンシャルで拾ってもらえる分、かなり緩い方だわ」
「日本でも学歴による格差はあるが他の先進国だとその格差がもっと大きいからね」
「海外駐在員を通算で11年、数カ国に駐在しましたが、採用はドン引きするくらい学歴重視ですね。もちろん業種や分野にも寄るかと思いますが」
共感にとどまらず、日本の学歴観に内在する矛盾を指摘する声も相次いだ。
「大学で何を学んだか、どの学位が重視されないという意味では、日本は世界的にみて学歴(学習内容)が重要視されない国と言えます。しかし、どこの大学を出たか(学校のブランド)が一生ついて回るという意味では、日本は根強い学歴(学校歴)社会であると言えますね。AI時代の今後はどうなるだろう」
「修士や博士がないと土俵にすら立てない海外に対し、日本のポテンシャル採用は確かに特殊っすぬ〰️ 日本で軽視されているのは大学で何を学んだかという本質であって、どの大学の入試を突破したかというブランド信仰は健在だと思う…」
「日本人がこだわってるのは『学歴』じゃないからね。『学閥』『大学名』『予備校による学部入試難易度ランキング』。 大学学部がどこだろうが、『博士』を持つ人より学歴は下」
「学歴は崇拝するけど学識を軽視するタイプの学歴社会じゃないの? アスリートの素質みたいに、十八歳の受験偏差値で潜在力を判定しがち。二流大卒よりも超一流大中退の方が偉いという勘違いも生まれるw」
「日本の学歴って、就職活動の時が一番価値が高い気がする 入社後は学歴より実績 東大卒でも仕事ができなければ評価されないし、高卒でも成果を出せば出世する 学歴は人生のスタートダッシュには有利」
「国際機関では院を2つ出ているのが当たり前」
学歴観の差を自身の経験として語った投稿が特に注目を集めた。
「国際機関で働いたとき、私は日本政府の出向者でした。学歴は大卒です。でも、同僚は正職員、契約職員など、大半が院卒。実際に現地採用の職員面接に入った時も、「この受験者は院を2つ出ているから、多分適正はクリアしていると思う」と会話で出ていたほど、日本の平均以上の学歴があって当たり前の世界線でした。日本はG7でもあり、国の経済が強かった時期が長いから、対等に世界と会話できていますが、働く日本人の学歴は先進国の中では低いと思います」
「日本以外の国での学歴とは学士、修士、博士です。それぞれのキャリアの入り口とその後の昇進が決まっているので、上を目指す人は学位を取りに行きます」
「全くその通りですね! 戦後日本も階級社会であったことは明白ですが、諸外国の方が、学歴が進路を左右します。それどころか、受けたい大学を受ける権利も多くの国ではないわけです。誰でも、いくつになっても、東大を、医学部を目指していい。実はこれは世界水準でみたら、物凄い選択の自由ですね」
修士・博士の学位が職業上の資格として機能しにくい背景として、日本独自の採用慣行への言及も相次いだ。
「一律教育と一律の新卒採用就活のせいですよ、たぶん。中学までは義務教育、高校も進学率は98%、大学による最終学歴のみ重視で就職も大学4年で新卒一括採用だもの。院卒は金を払いたくない企業が要らん!って採用しないので学生もふーん、意味ないじゃんと大学が就職予備校と化しているし…」
「欧米中韓は学歴で人生確定ですからね。日本はいくらでもチャンスがある」
「30超えると大学の話一切出なくなるよね 地域によっちゃたまに30超えてもおまえどこ中出身て聞くバケモンいるみたいだけも」

