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センスのいい家族が暮らす家【Vol.29 アートに囲まれ、あたたかい距離感を築く家・蓮沼千紘さん邸】 | HugMug

DINING&KICHEN

ユーズド家具を配し
生活感を極力なくした空間

リビング、ダイニング、キッチンとひとつの大きな空間になっている蓮沼さん宅。ダイニングスペースは、実家から譲り受けたというテーブルを中心にスタイリング。「椅子も友人からいただいたものをありがたく使っています。使い込まれた家具の雰囲気が好きなんです」。仕事の打ち合わせや商談で自宅を使うことも多いので、なるべくキッチンの生活感はオフ。

ダイニングの壁もギャラリースペースに。左の2点は、友人である刺しゅう作家のまるやあさみさんの作品。「キッチン側の壁にある刺しゅう作品は、居酒屋のワンシーンを描いたのがユニークで気に入っています。昭和っぽいタッチで、渋さとポップさがMIXされていてその独特な作風が好きです」。右2点は、江上秋花さんの猫モチーフのテキスタイルアート。「クッションのような生地を使った、立体感のあるアートが可愛くて。実家で三毛猫を飼っているのですが、その子にも似ていたので購入しました」

自宅から譲り受けたダイニングテーブルは、蓮沼さんの母がオーダーメイドしたもの。八角形の天板や、猫足デザインがこだわり。「2脚の緑のソファ椅子は喫茶店から譲り受けたもの、木製椅子と白い椅子は友人からのいただきものです。大事に使わせてもらっています」

この新しい家で始めたのが、コーヒーライフだと語る蓮沼さん。「今までは時間がなくてインスタントコーヒーが多かったのですが、ハンドドリップの道具やコーヒーマシンを揃えました」。〈ダルトン〉のグリーンの棚に布をかけ、冷蔵庫を隠し収納。「冷蔵庫も日立製のコンパクトなサイズのものを選んでいます」

コーヒーグッズは、MOMAストアで購入できる〈bodum〉のもので統一。イエロー×グリーンのポップな配色や、ころんとした丸みのあるデザインで、見ているだけで気分が上がる。自然とコーヒーを飲む回数が増えたのだそう。

コーヒーグッズとともにディスプレイしているのが、お気に入りの器たち。パリなどの旅先や作家ものが主。「古着が好きでよく買いますが、器や雑貨もヴィンテージが好き。妹家族がパリに住んでいるので、仕事も兼ねて遊びに行くことも。パリの蚤の市でも購入します」

キッチンでは〈ダルトン〉の収納棚が大活躍。シンク前に配して、アイランドキッチン風にレイアウトしている。ホーローの花器は、〈NODA HORO〉のもの。フラワーベースに挿したビーズ製のお花は、フランスで購入したものだそう。「下段の花器は、友人のショップ〈woo〉で手に入れたヴィンテージのものや、子どもがビンにペイントしたものを陳列しています」

WORKROOM

店主が手を加えてくれた
〈Magazyn〉のデスクが主役

色とりどりの毛糸やビーズ、美しい資材にあふれた蓮沼さんのアトリエルーム。この家に引っ越したときに新調したという大きな作業台が、存在感を放つ。「私の仕事は、椅子に座って作業することがメイン。健康を配慮し座りっぱなしにならないよう、立っても仕事できるようにショップの店主が足を接木して高さを調整してくれたんです。思い入れの強いインテリアのひとつですね」。材料だけではなく、自身が制作した衣装も収まるこの部屋は、自身のニットワークへの愛おしさや思い入れが詰まっている。「子どもが小さい頃から目の前で作業をしているからか、ここにあるものが私にとってとても大切なものというのが伝わっているのかもしれません。だからか、子どもは全然触ろうとしないんですよ」

必要なときにすぐ手に取れるように、材料や書類は〈ダルトン〉の収納を活用。「材料入れは、中身がわかるようにクリアなものを使うこともあります」。開放的な窓には、手製のカーテンをかけて。自身の展示会で使うため、原宿にある〈coromoza〉というショップで発注したものだ。「自分の子ども時代の写真を転写プリントしてつくりました。仕上がりが気に入ったので、展示が終わった後も自宅に引き取り、使っています。レースカーテンのような雰囲気で、薄く光が入ってくるのも素敵です」

リビングと同様にラグは〈Magazyn〉のもの。コントラストのある色使いの東欧デザインがアトリエの雰囲気にマッチする。「ラグだけではなく、ブランケットなど布ものはどれも可愛いんです。キリムなどに飽きた方はぜひ」

〈シャークアタック〉で購入した本棚は、オランダ製のもので、小学校で靴箱として使われていたそう。各棚には番号が振ってあって、子どもたちが使っていた様子がうかがえる。本棚には、デザインに関する書籍だけではなく、文学や哲学など多分野の本が並ぶ。「本やアートなど、インスピレーションに触れるものは見えるように収納したいんです。リビングのソファもそうですが、すぐ手にとれるディスプレイ収納にしています」

クローゼットには蓮沼さんの作品アーカイブを収納。以前の家では外のラックにかけ、オープンにしていたけれど、今回は扉を閉めてきちんと保管できる場所があるのが、入居の決め手だったそう。「クローゼットは奥行きがあるので、衣装ラック2本を入れています。両開きなので、全体を見渡せ、衣装を把握できるのがポイントですね」

リビングから見ると、空間をセパレートし、自分たちの時間を楽しめる構造ができているのがわかる。アトリエルームの入り口は〈ダルトン〉のカーテンを引き、子どもでも気軽に入れるように。子ども部屋は、ドアを閉めれば、お友だちと子どもだけの世界で遊びに集中することも可能。個の時間を深めながら、壁の向こうにあたたかな存在を感じ合える家づくりだ。

配信元: HugMug

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