慢性腎臓病の未病化へ——受診行動を変えるAIと予防戦略
堀江氏
予防医療普及協会は意識の高い人よりも意識の低い人たちをどうやって動かすかにフォーカスしています。腎臓病の場合、なかなか一般の人に伝わりにくいと思いますが、蛋白尿をターゲットにした啓発コンテンツが必要だと思いました。
山縣先生
病院受診を促しても、途中で来なくなってしまう人が多いことは大きな課題です。現在は学校検尿で蛋白尿が2回続けて陽性になると病院受診を指導していますが、腎不全になるのは10年以上先の話なので、継続受診につながりにくいのです。
堀江氏
検診で異常が見つかった後、実際に受診してもらう仕組みづくりが大事ですよね。例えば、検診や受診でポイントがもらえるようなインセンティブ設計を取り入れるだけでも、行動する人は増えると思います。
山縣先生
AIを活用した情報提供や教育ツールにも期待しています。一人ひとりに合わせてわかりやすく説明できれば、受診行動の改善につながる可能性があると考えています。
編集部まとめ
CKDは、自覚症状がほとんどないまま進行し、気づいたときには透析が必要な状態に至ることもある病気です。ただし、毎年の健診でおこなわれる尿検査や血液検査によって、早期発見できる可能性があります。今回の対談では、「蛋白尿は重要な危険信号である」という点が繰り返し語られました。健診結果を軽視せず、異常を指摘された場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。本稿が読者の皆様にとって、腎臓の健康を見直すきっかけとなりましたら幸いです。
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