【訃報】サッカー元日本代表・田中孝司さん 「急性骨髄性白血病」の初期症状を医師が解説

【訃報】サッカー元日本代表・田中孝司さん 「急性骨髄性白血病」の初期症状を医師が解説

日本サッカー協会(JFA)は、元日本代表でU-20日本代表監督を務めた田中孝司(たなか・こうじ)さんが、5月26日に急性骨髄性白血病で死去したことを発表しました。70歳でした。田中さんの訃報に接し、急性骨髄性白血病の初期症状などについて、医師の鎌田百合先生に解説してもらいました。

鎌田 百合

監修医師:
鎌田 百合(医師)

千葉大学医学部卒業。血液内科を専門とし、貧血から血液悪性腫瘍まで幅広く診療。大学病院をはじめとした県内数多くの病院で多数の研修を積んだ経験を活かし、現在は医療法人鎗田病院に勤務。プライマリケアに注力し、内科・血液内科医として地域に根ざした医療を行っている。血液内科専門医、内科認定医。

急性骨髄性白血病の概要

急性骨髄性白血病は、血液の細胞ががんになる病気です。
骨の中にある骨髄という場所で血液はつくられます。ここにある造血幹細胞は、血液の細胞のもとになる細胞で、骨髄系幹細胞、リンパ系幹細胞に分かれます。骨髄系幹細胞は赤血球、、顆粒球(好中球など)、単球、血小板がつくられ、リンパ系幹細胞からはリンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞など)がつくられます。
細胞の発生が起こる過程の、未熟な段階で異常が起こり、細胞が正常に分化できずがん化して無制限に増殖する病気が血液のがんで、がん細胞が血液中を循環するものを白血病、リンパ球系のがん細胞が塊を作ってくるがんをリンパ腫といいます。
がん化した白血病細胞のことを芽球と呼ぶことがあります。
芽球が増え続けた血液を採取し置いておくと、白血球が白い層状にみえるようになります。さらに病気が進むと、血液自体が白みがかってきます。このため白い血の病気、白血病と呼ばれるようになりました。

この記事では、急性骨髄性白血病の原因、検査方法、治療について詳しく説明します。

急性骨髄性白血病の原因

急性骨髄性白血病を起こす原因はよくわかっていないものが多いですが、一部の化学物質や放射線の影響、遺伝的な因子の影響がわかっています。他のがんと同じように、細胞が分裂する過程でなんらかの遺伝子異常が加わり急性骨髄性白血病が発生する場合が多いと考えられています。
また、骨髄異形成症候群、骨髄線維症などの骨髄における血液系の疾患がある場合、急性骨髄性白血病に進展することがあります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。