傍聴席にいる亡くなった女子高校生の遺族に対し、腰から90度に曲げて深々とおじぎをしてから証言台へ向かった内田梨瑚被告23歳。

初公判から求刑までの8日間、内田被告の表情や話す様子は、場面によって変化している印象だった。
3日間にわたる被告人質問で、内田被告自身の言葉で何を語ったのか。
そして、遺族の悲痛な思いが、果たしてどれだけ内田被告の心に届いたのか。
「Aさんは大きな態度だった」「Aさんが1人で来なければ・・・」内田被告が語ったあの日の記憶
「娘に非があるような言葉も聞こえ、内心反省していないと感じました」
「娘の命を奪ったことを本当に分かっているのでしょうか」
これは、娘の写真を抱きながら、傍聴席から8日間内田被告をじっと見つめていた遺族の言葉だ。
「どうか・・・あいつを・・・!私の娘が望む判決を下してください!!」
法廷で、泣き叫ぶ遺族から震える手で指をさされた内田被告は、表情をぴくりとも動かさず、ただ一点を見つめていた。
内田被告は最後まで“殺意”を認めず、弁護側は亡くなった女子高校生の言動によって事件が起き、さらに進展してしまったと訴えた。
「幼稚園の先生になりたい」わずか17歳で未来を絶たれたAさん
留萌市で、母親と祖父母と暮らしていた当時17歳の女子高校生のAさん。
2024年4月、高校2年生になったばかりの春だった。
子どもが好きで、小学生の頃から幼稚園の先生になることが夢だった。幼い頃から兄が好きだったというAさん。兄が大学に進学し実家を出てからも、お互いにインスタグラムに写真を載せ合うほど仲が良かった。
1年前に離婚し別居中の父親とも、月に2~3回会い、食事や日帰り観光を楽しんでいた。事件の翌日20日には、札幌の保育専門学校のオープンキャンパスへ行く予定で、幼稚園の先生になるという夢に向かって、未来を思い描いていたはずだ。

