「お金だけの問題じゃない」——2人目を諦めた理由に見える「複合的な壁」
今後の家族計画について尋ねたところ、14.2%(87人)が「もともと希望していた子どもの人数より少ないが、これ以上産む予定はない」と回答。その理由を聞きました。

断念理由の1位は「経済的な負担」(67.8%)で圧倒的多数を占めました。しかし2位「心身の負担」(42.5%)、3位「年齢」(37.9%)、4位「仕事と家事・育児の両立」(23.0%)、5位(同率)「上の子育児で手いっぱい」「不妊治療・妊活の負担」(各18.4%)と続き、経済だけでなく身体的・時間的・キャリア的な壁も大きな比重を占めていることがわかります。
「2人目の壁」は経済が最大の要因ではあるものの、それだけが原因ではなく、複合的な課題であることが浮かび上がりました。
本当に必要な支援、1位は「柔軟な働き方」!"産んだあと"の経済的支援も上位に
では、「もう1人産む」ために本当に必要な支援・環境とは何か。当てはまるもの上位3つを選んでもらいました。

1位は「柔軟な働き方の保障」で44.4%。2〜5位は「大学の学費無償化」(36.8%)、「保育園の無償化」(31.2%)、「高校の学費無償化」(28.5%)、「子育て世帯向けの住宅支援」(28.3%)と、長期にわたる経済的支援が上位を占めました。
「出産費用の完全無償化」の順位が6位(24.4%)にとどまっていることからも、出産費用のような一時的な支援よりも、長期的な支援へのニーズが上回る結果となりました。
つまり、「産む瞬間」の負担軽減より、「産んだあとの20年」の不安解消——ママたちが本当に求めているのは「点の支援」ではなく「線の支援」です。
この結果は、当事者のコメントにも如実に表れています。
"子育ては産んで終わりではなく、育てていくのに20年かかります。物価や教育費も高騰している中で、出生数を増やしたいなら、産後も継続した経済的な支援が必要だと思います。"
"金銭的な負担が一部軽減されれば、2人目の後押しになるとは思います。ただし、金銭面だけが障壁ではなく、産休を取りやすい職場環境や、ストレスなく妊活に取り組める仕事環境が改善されないと、そこまでの効果は得られないと思います。"
"出産費用よりも、仕事との両立に壁を感じます。子どもを育てるのは楽しいです。もっと長くそばにいてあげたいけれど、仕事に復帰しなければ今後のキャリアを築くのが難しくなります。平日、子どもと関われる時間が短く、申し訳ないと感じています。2人目・3人目と考えると、1人に割ける時間も短くなる。でも、今後のためにも仕事は続けなければならない。圧倒的に時間が足りない。愛情をそそぐ時間を増やしたいので、子どもを持つことを支援するなら、育休を取る期間を延ばしてほしいと思います。"

