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ナイトガードで「前歯がかみ合わなくなる」って本当? 歯科医師が明かす“危険サイン”

ナイトガードで「前歯がかみ合わなくなる」って本当? 歯科医師が明かす“危険サイン”


「ナイトガード」を着用すると前歯がかみ合わなくなる?(画像はイメージ)

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 就寝中の歯ぎしりを予防するために、就寝用マウスピース「ナイトガード」を着用している人もいると思います。ネット上では「ナイトガードのせいで前歯がかみ合わなくなった」「ナイトガードで前歯がすきっ歯になってきた」などの声が上がっています。歯を守るはずのナイトガードがかみ合わせを悪くする可能性がある場合、不安に感じるかもしれません。

 実際に、ナイトガードの着用が原因で前歯がかみ合わなくなる可能性はあるのでしょうか。豊洲センシティ矯正歯科(東京都江東区)理事長で歯科医師の石川宗理さんに聞きました。

ナイトガードは顎の負担を軽減

Q.そもそも、ナイトガードとはどのようなものですか。

石川さん「寝ている間の「歯ぎしり」や「食いしばり」から、歯や顎を守るための専用マウスピースです。

私たちは寝ている間、無意識にかみしめてしまうことがあります。この時、歯には体重の数倍もの力がかかっており、ナイトガードは、その過剰な力によるダメージを和らげるクッションのような役割を果たします」

【ナイトガードの主な役割】
・歯を守る

歯が削れたり、詰め物や被せ物が割れたりするのを防ぎます。

・顎の負担を減らす
顎の関節や、かむときに使う筋肉(エラの部分など)の痛みを和らげます。

・顎関節症の治療
顎が鳴る、口が開きにくいといった症状(顎関節症)を改善するための保存的治療の一つです。

知ってほしいこととして、ナイトガードには、硬いタイプや柔らかいタイプ、全体を覆うものなど、口の状態に合わせてさまざまな種類があります。単に「歯を保護する」だけでなく、「かみ合わせ」や「顎の動き」を適切にコントロールするという大切な役割があるため、歯科医師による定期的なチェックと調整が必要です。

ナイトガードで「かみ合わせ」が変わることはある?

Q.ネットで「ナイトガードのせいで前歯がかみ合わなくなった」という情報を知りましたが、本当でしょうか。

石川さん「結論から言うと、ごくまれにかみ合わせが変化するケースは報告されています。しかし、一概に『ナイトガードが悪い』と決めつけられるものではありません。

奥歯は当たっているのに前歯の間には隙間があり、かみ合わない状態のことを「前歯部開咬(かいこう)」と言います。なぜこのようなことが起こるのか、専門的な背景を順番に解説します」

(1)骨格的な特徴が影響する場合
過去に行われた臨床研究によると、もともとの顔立ちや顎の骨の形によって、マウスピース治療の後に前歯のかみ合わせが浅くなりやすい人がいることが示唆されています。例えば、下顔面が長いタイプの人などが該当します。

ただし、これは「マウスピースを使えば必ずそうなる」ということではなく、「その人の骨格的に、変化が起きやすい傾向がある」という指標の一つであることに注意してください。

(2)「原因不明」や「元々のかみ合わせのズレ」が関係する場合
マウスピース使用後のかみ合わせの変化については、マウスピースが直接の原因とは言い切れないケースも少なくありません。顎関節症の治療中など、顎の関節や筋肉の不調(顎関節症など)が原因で、結果としてかみ合わせがズレてしまうこともあります。もしかすると進行性の下顎頭の吸収が原因である可能性もあります。

また、元々のかみ合わせの状態によってはかみ合わせが本来の位置とは違った位置に誘導されており、マウスピースの使用により本来の安定しやすい位置に戻ったと考えられることもあるでしょう。

(3)装置の種類や調整の問題
顎の位置を誘導する特殊なタイプや、柔らかい素材(ソフトタイプ)のもの、あるいは調整が不十分なものを使用し続けることで、意図しないかみ合わせの変化が起きる可能性はゼロではありません。また、マウスピースが親知らずを覆っていない場合には、長期的な使用は開咬の誘引となるでしょう。

配信元: オトナンサー

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オトナンサー

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