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介護の寝たきり度|ランクの違いや判定基準、状態に応じたケアと予防のポイントとは

介護の寝たきり度|ランクの違いや判定基準、状態に応じたケアと予防のポイントとは

寝たきり度の判定の仕組み

寝たきり度の判定の仕組み

寝たきり度は、単純に寝たきりかどうかだけで判断されるものではありません。日常生活のなかでどの程度自立して行動できるか、どれくらい介助が必要かを総合的に評価して判定されます。認定調査や主治医意見書をもとに、本人の普段の生活状況や身体機能、病気の影響などを踏まえて判断される仕組みです。

認定調査と主治医意見書の役割

要介護認定では、市区町村の認定調査員などが本人の心身の状態や日常生活の様子を確認します。この認定調査のなかで、歩行や立ち上がり、移動、排泄、食事、着替えなどの状態が確認され、寝たきり度の判断にもつながります。

一方、主治医意見書は、主治医が医学的な視点から本人の状態を記載するものです。病気や障害の状態、心身機能、生活上の注意点、医療的な管理の必要性などが含まれます。認定調査ではみえにくい体調の変動や、疾患による制限を補う情報として重要です。

認定調査と主治医意見書は、どちらか一方だけで判断するものではありません。調査時の様子、普段の生活状況、医学的な情報を併せてみながら、本人に必要な支援の程度を考えるために使われます。

判定時に考慮されるポイント

寝たきり度の判定では、その動作ができるかという能力だけではなく、実際の日常生活でどのように過ごしているかが重視されます。具体的には、次のような点が確認されます。

独力で外出できるか

介助があれば外出できるか

日中にベッドから離れて過ごしているか

車いすへ移乗できるか

食事、排泄、着替えをベッドから離れて行えるか

自力で寝返りができるか

また、体調や時間帯によって状態が変わる場合は、調査日だけの様子ではなく、一定期間中でより頻繁にみられる状態や日頃の状況をもとに判断します。必要に応じて、普段の様子を具体的に伝えることが大切です。

寝たきり度に応じたケアのポイント

寝たきり度に応じたケアのポイント

必要なケアは、寝たきり度の段階によって変わります。ここでは、状態に合わせた介助の工夫や、褥瘡・拘縮・誤嚥性肺炎を防ぐポイントを解説します。

状態に応じた介助の工夫

寝たきり度が軽い段階では、本人ができる動作をできるだけ続けられるように支援します。例えば、ランクJやAは、屋内での移動や身の回りの動作がある程度できることも多いため、過度に手伝いすぎず、転倒に注意しながら見守ることが大切です。

また、ランクBは、日中もベッド上で過ごす時間が長くなりますが、座位を保てる場合があります。そのため、食事や排泄、整容などの場面で、可能な範囲でベッドから離れる機会を作ることが重要です。適切な座位をとることは、姿勢の安定だけでなく、呼吸や食事のしやすさにも関わります。

そして、ランクCは、1日中ベッド上で過ごし、食事・排泄・着替えなどに多くの介助が必要です。この段階は、本人の負担を減らしながら、清潔保持、体位変換、口腔ケア、皮膚の観察などを継続することが大切です。

褥瘡や拘縮、誤嚥性肺炎の予防

寝たきりの時間が長くなると、褥瘡、拘縮、誤嚥性肺炎などのリスクが高くなります。これらは一度起こると生活の質を大きく下げることがあるため、早めの予防が重要です。

褥瘡は、同じ部位に長時間圧迫がかかることで血流が悪くなり、皮膚やその下の組織が傷つく状態です。体位変換、体圧分散マットレスの活用、皮膚の清潔と保湿、栄養状態の確認などを組み合わせて予防します。

拘縮は、関節を動かす機会が減ることで、関節が固まり動かしにくくなる状態です。無理に動かす必要はありませんが、着替えや清拭、体位変換のときに、痛みのない範囲で関節を動かす機会を作るようにしましょう。座位を保つ、車いすへ移る、手足の位置を整えるといった日常的な関わりも、身体機能の維持につながります。

家族の負担軽減と専門職との連携

寝たきり度が高くなるほど、家族の介護負担は大きくなりやすくなります。食事、排泄、清潔保持、体位変換、移乗などが重なると、身体的な負担だけでなく、精神的な疲労も蓄積しやすくなります。

大切なのは、家族だけで完璧に対応しようとしないことです。ケアマネジャー、訪問介護、訪問看護、リハビリ職、福祉用具専門相談員などと連携し、本人の状態に合った支援体制を作ることが必要です。

介護では、本人の状態が少しずつ変化することがあります。以前はできていた移動が難しくなった、食事量が減った、むせ込みが増えた、皮膚に赤みが出てきたなどの変化は、ケア内容を見直すサインです。気になる変化がある場合は、早めに専門職へ相談し、介助方法や福祉用具、サービス利用を調整しましょう。

配信元: Medical DOC

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