「寝不足」で気を付けたい”6つの病気”はご存じですか?対処法も医師が解説!

「寝不足」で気を付けたい”6つの病気”はご存じですか?対処法も医師が解説!

寝不足で気をつけたい病気や正しい対処法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が気をつけたい病気と寝不足の正しい対処法・改善法について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「寝不足」で”血圧”はどう変化する?続いた時に注意すべき症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師:
伊藤 陽子(医師)

浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

寝不足と血圧の関係性とは?

寝不足と血圧には、深い関わりがあります。睡眠不足は血圧の上昇に大きな影響を与えます。本来、睡眠中は神経が「休息・リラックスモード」へ切り替わり、血圧は自然と下がるのが通常です。しかし、寝不足だとこの切り替わりがうまくいかず、「活動・興奮モード」が続き、血圧が下がらなくなります。健康な成人でも、1日徹夜をすると血圧が約10mmHg上がったという報告もあります。つまり、睡眠不足は短期的・長期的どちらの面でも高血圧のリスクとなるのです。

「寝不足」で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「寝不足」が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

睡眠障害・不眠症

睡眠障害とは、睡眠に関するさまざまな病気のことです。睡眠障害のなかで一番多いのは、十分な睡眠の量や質を確保できない「不眠症」です。
不眠症は抱える問題によって、「入眠障害(寝つきが悪い)」「中途覚醒(何度も目が覚める)」「早朝覚醒(朝早く目覚めてしまう)」の3種類に分けられます。原因は人によって異なり、ストレスや生活習慣、睡眠環境などのケースもあれば、睡眠時無呼吸症候群、むずむず足症候群などの他の睡眠障害による不眠のケースもあります。
不眠症の治療には、眠りやすくする生活習慣の指導や持病の治療、睡眠薬の処方などがおこなわれます。「布団に入っても寝付けない」「眠れなくて日中の活動に支障が出る」などの状態が続く場合は、かかりつけの内科もしくは精神科・心療内科などへ相談してみましょう。

高血圧

高血圧とは、心臓が血液を全身に送る際に動脈にかかる圧力が、正常値よりも高い状態です。自覚症状がないケースが多いのですが、放置すると動脈硬化や脳梗塞、脳出血、心筋梗塞などのリスクが高まるため治療が必要です。
医療機関で測る血圧が140/90mmHg以上または家庭で測る血圧が135/85mmHg以上の場合に、「高血圧」と診断されます。
高血圧の治療法は、生活習慣の改善と血圧を下げる薬(降圧薬)の服用です。家庭で測る血圧が常に135/85mmHg以上であったり、健康診断で血圧の異常を指摘されたりした場合は、内科や循環器内科を受診しましょう。

心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が血栓(血の塊)で詰まり、酸素や栄養が行き届かなくなり心筋が壊死する病気です。突然胸の痛みや圧迫感が起こり、安静にしても治まらない場合はすぐに救急車を呼び専門的な治療を受けられる医療機関を受診しましょう。

脳卒中

脳卒中とは、脳の血管に関わる脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つの病気の総称です。どの病気も、どれだけ早く発見して治療を始められるかが生命や後遺症などの予後を大きく左右します。突然の頭痛やめまい、片側の手足や顔の麻痺、言葉が出ないなどの症状が出た場合はすぐに救急車を呼び、専門的な治療ができる脳神経外科を受診しましょう。

糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きが足りず、血液中の糖分が多い状態が続く病気です。糖尿病の治療の基本は、生活習慣の改善です。食生活の改善や適度な運動、禁煙などをおこないます。寝不足だと、食欲を制御するホルモンのバランスが崩れて食べ過ぎやすいため、十分な睡眠を心がけることも欠かせません。健康診断で血糖値の異常を指摘された場合は早めに内科、糖尿病内科を受診しましょう。

うつ病

うつ病とは、脳の神経伝達物質がうまくはたらかず、意欲の低下や強い不安、食欲低下や不眠などが続く病気です。うつ病の治療法は、抗うつ薬を飲む「薬物療法」や、対話による治療である「支持的精神療法」などです。気分の落ちこみや布団に入っても眠れない状況などが続く場合は、精神科や心療内科で相談してみましょう。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。