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白内障・屈折矯正手術の進歩は暮らしをどう変える?―「Ready to Fly」テーマにJSCRS学術総会 東京で開催

白内障・屈折矯正手術の進歩は暮らしをどう変える?―「Ready to Fly」テーマにJSCRS学術総会 東京で開催

安全と偏りのない情報を全国どこでも

一方で、解決していかなければならない課題もあります。

公的医療保険の使えない自由診療は、患者さんの選択肢を広げる意味のあるものです。ただ、情報が広告のかたちに偏りやすいという心配もあります。治療には「誰が受けても100点満点」という唯一の正解はありません。年齢や職業、趣味、価値観などによって、その人にとっての最適な答えは変わるからです。だからこそ医師には、技術だけでなく、立場を超えて公平な情報を伝える姿勢が求められると考えています。

安全性をどこでも保つことも大切です。白内障手術は、眼科医であれば必ず経験するものであり、経験の浅い医師の手術を受ける患者さんも当然います。それゆえにどこで受けても一定以上の安全性が保たれるよう、ガイドラインや手術教育の整備を進めることは、学会の重要な使命だと受け止めています。

技術が進むほど問われる「人間の力」

技術の話もしておきましょう。AI(人工知能)は、医師に置き換わるのではなく、判断を支える技術だと考えています。すでに眼内レンズの度数計算や、手術後の見え方を予測するシミュレーションにはAIが広く使われています。数字で多くのデータを扱う眼科は、AIとの相性がよい診療科です。海外では、白内障手術を補助するロボットの研究も進んでいます。

それでも、患者さんの価値観を理解し、一緒に治療を選ぶのは人間です。すなわち、最後に決めるのは医師と患者さんなのです。私はむしろ、技術が進むほど医療では人間らしさが問われ、そこで差がつく時代が来ると考えています。平均以上のことを誰もが当たり前にできるようになれば、その先は人間の力が頼りになるからです。

配信元: Medical DOC

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