ロコモティブシンドロームが疑われるときの対処法

ロコモが疑われる場合は、痛みや歩きにくさを年齢のせいにせず、早めに病院で相談しましょう。どこが痛いのか、いつから歩きにくいのか、どの動作で困るのかを伝えられると、診察が進みやすくなります。
整形外科など医療機関への相談
ロコチェックで当てはまる項目が複数ある場合や、ロコモ度テストでロコモ度2・3に該当する場合は、変形性関節症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症などが背景にあることがあります。
痛みや歩きにくさが続くときは、整形外科などの病院で相談しましょう。痛みを我慢して動く量が減ると、筋力低下や関節のこわばりが進み、さらに動きにくくなることがあります。早めに原因を確かめることで、リハビリテーションや薬物療法、必要に応じた手術などを検討しやすくなります。
受診前に整理しておきたい情報
受診前には、痛みや動きにくさについてメモしておくと、医師に伝えやすくなります。痛む場所、痛みが強くなる動作、いつから症状があるかを確認しておきましょう。歩き始めや階段昇降時、長く歩いたときなど痛みが出る場面を伝えられると診察の参考になります。
手足のしびれ、感覚の鈍さ、力の入りにくさ、歩くと症状が強くなり休むと楽になるかどうかも大切な情報です。過去の骨折やけが、糖尿病、がんの治療歴、仕事やスポーツでの負担、普段使っている薬も併せて伝えましょう。症状の経過がわかると、検査や治療方針を考えやすくなります。
自宅でできるセルフケア
自宅でのセルフケアは、痛みを悪化させないことと、転倒を防ぐことが基本です。痛みが強いときは無理に動かさず、患部を休ませます。湿布や痛み止めが処方されている場合は、医師の指示に沿って使いましょう。
また、家のなかの段差を減らす、床に物を置かない、滑りにくい靴下や室内履きを選ぶ、必要に応じて手すりを設置するなど転倒しにくい環境を整えることも大切です。痛みや歩きにくさが続く場合は、自己判断で運動を増やさず、病院で相談しましょう。
まとめ

ロコモティブシンドロームは、骨や関節、筋肉、神経などの運動器の障害によって、立つ、歩くといった移動機能が低下する状態です。加齢だけでなく、運動不足、体重バランス、低栄養、変形性関節症や骨粗鬆症などの病気も関わります。ロコチェックやロコモ度テストで早めに変化に気付き、運動や栄養、日常生活の見直しを続けることが大切です。
歩きにくい、階段がつらい、立ち上がりにくい、痛みやしびれが続くといった変化がある場合は、自己判断で放置せず、整形外科などの病院で相談してください。普段の生活で身体を動かし、骨や筋肉を支える食事を意識しながら、自分らしい生活を続けていきましょう。
参考文献
『ロコモを知ろう』(日本整形外科学会)
『ロコモかどうかCheckしよう』(日本整形外科学会)
『食生活でロコモ対策』(日本整形外科学会)

