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人生会議とは?進め方や話し合うテーマ、家族で取り組むときのポイントを解説

人生会議とは?進め方や話し合うテーマ、家族で取り組むときのポイントを解説

人生会議と関連する制度や書面

人生会議と関連する制度や書面

人生会議と関連する概念に、リビング・ウィルや事前指示書があります。これらと人生会議の違いや、人生会議を書面化する際のポイントを解説します。

リビング・ウィルや事前指示書との違い

リビング・ウィル(生前意思)や事前指示書は、代理人指示と内容的指示を書面にしたものです。

代理人指示とは、自分に判断能力がなくなったときに、自分の医療やケアについて代わりに判断をしてほしい人を明示するものです。

内容的指示とは医療やケアを望むかどうかを事前に意思表明するものです。

一方、人生会議は価値観や希望を継続的に話し合い、関係者と共有するプロセスそのものを指します。文書作成自体がゴールではありません。

人生会議を行わないまま事前指示書が作成されると、背景となる価値観の共有が不十分な可能性があります。

人生会議を書面化するときのポイント

人生会議を書面化する目的は、結論だけを書面に残すことではありません。本人、家族、医療介護スタッフの三者で、どのような対話を重ねてきたか、プロセスそのものの記録にあります。「なぜそのように考えたのか」というご本人の価値観や、話し合いのなかで生じた不安や迷いも含めて記載しましょう。

意思が変わった場合は、過去の記録を否定するのではなく、いつ、どのような理由で気持ちが変化したのか追記して更新します。将来想定外の事態が起きた際にも、医療チームが本人の意思に最も近い判断を下すために大切な情報になるでしょう。

また、いつ誰と話し合った時点での意思かを明確にするため、話し合いを行った年月日と参加した人全員の名前も毎回必ず記載します。

話し合いの内容を医療現場で活かす仕組み

作成された記録は、いざというときに提示できなければ効力を発揮しません。近年では、地域の医療機関や介護施設、消防機関が連携して、本人の意思決定情報を迅速に共有するためのICTネットワークシステムの整備が全国各地で進められています。

これは、本人が救急搬送された場合でも、あらかじめ登録された人生会議の記録が救急、集中治療の現場に伝わるシステムです。本人の望まない過剰な蘇生処置が控えられ、尊厳が守られるような地域ぐるみの体制構築が進んでいます。体制を活用するためにも、作成した記録はかかりつけ医やケアマネジャーに共有し、地域の医療ネットワークに登録しておきましょう。

まとめ

まとめ

人生会議は、本人の医療やケアに関する将来の希望を家族や専門職とあらかじめ共有し、心身の状態や環境の変化に合わせて話し合いを重ねていく継続的なプロセスです。本人の価値観を周囲が理解して尊重するための大切な取り組みです。いざというときのために、健康なうちから少しずつ話し合いの場を持つことが望まれます。専門職の客観的なサポートも積極的に活用しながら、自身と家族のために、前向きに人生会議を行いましょう。

参考文献

『人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』(厚生労働省)

『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)―人生会議―』(東京都医師会)

『令和4年度人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査の結果について(報告)』(厚生労働省)

『人生の最終段階における医療・ケアに関するガイドライン 』(日本医師会 生命倫理懇談会)

『終末期医療アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える』(日本医師会)

『救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン~3 学会からの提言~』(日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本循環器学会)

『リビング・ウイルとは』(日本尊厳死協会)

『事前指示』(長寿科学振興財団)

配信元: Medical DOC

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