サッカーW杯北中米3カ国大会1次リーグF組の日本(FIFAランク18位)は日本時間21日午後1時(現地20日午後10時)、メキシコ・モンテレイでチュニジアとの第2戦に臨む。グループステージ突破へ勝ち点3が求められる一戦だが、注目は試合結果にとどまらない。
強豪オランダ(同8位)と2-2のドローに持ち込んだ初戦後、東京・渋谷スクランブル交差点では早朝から多くのサポーターが集結。熱狂のなかでも赤信号に従い一斉に退散する光景が国内外のSNSで拡散し、「日本らしい秩序」として驚嘆と称賛を集めた。日曜日の午後3時ごろに試合を終えるチュニジア戦では、前回以上の規模で渋谷が沸く可能性がある。
「点滅した瞬間に蜘蛛の子を散らすように退散」
日本時間15日午前5時(現地時間14日午後)に準優勝3度のオランダと対戦した日本は、1-2で迎えた後半44分にMF鎌田大地(29)=クリスタルパレス=の同点弾が決まり、2-2のドローで勝ち点1をもぎ取った。
試合中から渋谷駅周辺には警察車両が配備され、厳戒態勢が敷かれた。試合終了直後からサポーターらはスクランブル交差点内で日本代表のチャントを叫びながら歓喜し、太鼓を打ち鳴らし、日の丸の旗を振った。それでも、信号が赤に変わるとすぐに走って歩道に戻る様子も見られた。「じゃあ仕事に行かないと」と足早に駅に向かう人もおり、盛り上がるなかでも秩序は保たれた。現場にはDJポリスも出動し、「速やかに歩道を渡ってください」と呼びかけるなど、大きな混乱は見られなかった。
「歓喜に沸く渋谷スクランブル交差点だが、信号が点滅すると大群衆が一斉に整然と移動。お祭り騒ぎの中でも秩序を保つ、まさに日本らしい光景だった」
「お祭り騒ぎの中でも『赤信号になった瞬間に全員一斉に退却する』という限界突破した民度の高さを見せつけ世界中を困惑させてしまう W杯オランダ戦、劇的ドロー→興奮したサポーターが渋谷交差点に集結→青信号の時間は全力で大騒ぎ↓点滅した瞬間に蜘蛛の子を散らすように退散」
「W杯 すんごいよなぁ 早朝にもかかわらず全国各地至る所で盛り上がっていた 渋谷のスクランブル交差点に集まるのは如何なものかと思うが 若者のエネルギー 日本もすてたもんじゃないなぁ 初戦のオランダ戦 誰も負けてない 頑張れ日本」
「なお欧米メディアからは『こいつらこんなときでも信号のルール守ってるんか』って驚かれてる模様 NBAのニックス優勝でニューヨークが大荒れしてるのと対比で拡散されてる」
WBC優勝でこんなことが起きないのに…
そんななか、渋谷の熱狂を24時間カメラで見たあるユーザーがシンプルな問いを投げかけた。
「まじで純粋な疑問なんやけど、WBC優勝ではこんなこと起きないのになんでW杯は引き分けでもこの現象起きるんやろ」
問いへの答えは、すぐさまXに寄せられた。
「侍ジャパンが世界一になるよりサムライブルーがオランダと引き分ける方が難しいから」
「加えて、ベースボールの“世界” というのは、本当の意味での“世界”ではないことを皆んなが知っているから」
「サッカーの競技人口約2億5,000万人 野球約3,500万人 ワールドスポーツとローカルスポーツ」
「サッカーは世界的メジャースポーツ、野球はマイナースポーツだから大会の価値が全然違う」
「WBCの盛り上がりはメディアが一生懸命作り上げてる感が半端じゃないからなぁ…」
「今回の渋谷で騒いでた人達はW杯には価値を感じるけど、毎回同じ国で開催して組み合わせ抽選もなく競技人口が少ないうえに一部地域に偏ってる野球の国際大会には価値を感じないから騒がないんだよ 世界で野球代表を常設してるのも日本だけだし」
こうした意見は、主に競技人口や国際的な規模の違いを理由にサッカーの優位性を強調するものだ。その一方で、
「マジレスすると、WBC優勝でこんなことが起きないのは、プロ野球は90年以上の歴史があるので応援の仕方が成熟しているからではないかと思う」
「おれ野球もサッカーも好きだけど、こういうときのサッカーファン嫌い。野球ファンの方が器でかいイメージ。世界人口とか出したりして論点違いすぎ」
と、野球びいきの反論も寄せられた。
若者たちが渋谷で見せた熱気の裏側には、世界の強豪と肩を並べるまでに成長した日本代表の歩みに対する、ファンたちの深い感慨が見て取れる。
「その昔W杯に日本が出るなんて未来はNever来るはずもないと言う時代がありまして。日本人の私もドイツスペインオランダブラジルアルゼンチンを見るための大会。そんな歴史的強豪国にコテンパンにされてきた過去を思うと、オランダから2点取ったとか昔の日本人だったら絶対信じないから」
「まだこれだけ元気あるなら日本も捨てたもんじゃないな」

