登場するお年寄りの名前は“平成感”のあるキラキラネームに
――平成生まれのお年寄りの絵の解像度が高いのも印象的です。金沢さんはご老人の絵を描くのが得意なのでしょうか?金沢:高齢者の作画はリアル感を出したいと思って、フリー写真の実際の高齢者を参考にしています。ただそのまま描くのではなく、強調したいシワや肉のたるみを意識して描いています。それと、妻のおばあちゃんが老人ホームに入所しているので、面会に行った際は実際の施設の様子も参考にしています。
特にお気に入りは、最後のページで「えーっと好きなタイプは」と麻衣さんが下を向いたときの表情ですね。お年寄り特有の顔の肉付きは描いていて楽しいです。
――おばあちゃんたちのお名前も、キラキラネームっぽい「姫香」などいかにも平成生まれです。お名前に関しても、平成を意識しながら決めていったのでしょうか?金沢:平成生まれの名前ランキングなどを参考にしたり、より平成感を出すためにキラキラネームっぽい名前に調整したりしています。

子どもの頃は『ポケモンスタジアム』『カービィのエアライド』で遊んでいた
――「50年後の老人ホーム」シリーズ、特に『50年後の平成女児』のターゲット層は? やはり、青春時代にプロフ帳やシール手帳を楽しんでいた平成生まれの女性たちでしょうか。金沢:「平成一桁ガチババア」、「平成一桁ガチジジイ」というネットスラングが盛り上がっていたので、平成生まれの人たちをターゲット層にしました。
――『50年後の平成女児』には、今までにどのような反響が寄せられていますか?
金沢:やはり、プロフ帳を楽しんでいた方たちからのコメントが多かったです。プロフ帳の呼び方が世代や地域によって違うのが印象的でしたね。「サイン帳」と呼ぶ人が多かったかな?
――ちなみに、金沢さんが平成の思い出として強く記憶に残っている流行、文化はなんでしょうか?
金沢:子どもの頃はゲームばかりしていたので、当時遊んでいたゲームが記憶に残ってます。『ポケモンスタジアム』のミニゲームや『カービィのエアライド』のシティトライアルなど、友だちとやっていたゲームはめちゃくちゃ懐かしいです。

