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痛風・高尿酸血症の治療費は月いくら?薬代と通院費用

痛風・高尿酸血症の治療費は月いくら?薬代と通院費用

「尿酸値が高いと指摘されたけれど、治療費はどれくらいかかるの?」「痛風の薬を長期間飲み続けるとなると、毎月いくらかかるか不安…」といった不安を感じている方は少なくないのではないでしょうか。

痛風・高尿酸血症は、症状が落ち着いた後も尿酸値を管理し続ける必要があるため、長期にわたることが多い疾患です。月々どれくらいの費用がかかるのかを早めに知っておくことは、治療を続けていくうえでも、家計管理のうえでもとても重要です。

この記事では、初診時から安定期の通院費・薬代の目安、費用を抑えるためのポイント、活用できる公的制度、そして放置した場合にかかる重症化コストについて解説します。


佐々木 健也

監修医師:
佐々木 健也(医師)

高知医科大学医学部(現・高知大学医学部)卒業。消化器内科医として10年以上にわたり、大学病院や基幹病院で肝胆膵領域の専門診療に従事。ウイルス性肝炎、MASH(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)、肝細胞がんを中心に、最新のガイドラインに基づく標準治療から地域医療における患者マネジメント、病診連携まで幅広く携わる。アルコール依存症診療にも豊富な経験を有し、精神科領域への出向経験を生かして、物質依存症や行動依存症に対する医学的助言も行う。近年は父親としての育児経験を契機に、小児の成長・発達、児童心理、発達障害、児童精神医学にも関心を広げ、看護師や公認心理師など多職種と連携した研究プロジェクトの準備を進めている。日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。

初診・安定期の通院費用の目安

痛風・高尿酸血症で内科や内分泌代謝内科を受診した場合、初診と安定期(定期通院)では費用が大きく異なります。

初診時には、尿酸値(にょうさんち)を確認するための血液検査が必要です。尿酸値とは、血液中の尿酸(プリン体が代謝される過程で生じる老廃物)の濃度のことで、正常値は3〜7mg/dLとされています。7mg/dL以上になると高尿酸血症と診断されます。血液検査のほか、肝臓・腎臓の機能検査も同時に行われることが多く、3割負担での初診時の自己負担は合計で4,000〜7,000円程度が目安です。

痛風発作(関節に激しい痛みが生じる症状)後に受診した場合や、関節液の検査(尿酸塩結晶の確認)が加わる場合は、さらに費用がかかることがあります。

診断がついて治療が始まると、安定期には月1回程度の通院が基本となります。受診のたびに診察料・処方箋料・薬代がかかりますが、安定期は比較的費用が抑えられます。以下に費用の目安をまとめます。

■ 初診時
・かかる内容:診察料+血液検査(尿酸・腎機能・肝機能等)
・自己負担の目安(3割):約4,000〜7,000円程度
■ 安定期 再診(月1回)
・かかる内容:診察料+処方箋料
・自己負担の目安(3割):約500〜800円程度
■ 安定期 薬代
・かかる内容:尿酸降下薬(後発品使用時)
・自己負担の目安(3割):約100〜1,500円程度
■ 安定期 月合計
・かかる内容:再診+薬代の合計
・自己負担の目安(3割):約600〜6,300円程度

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

痛風治療で使う薬の種類と薬代

痛風・高尿酸血症の治療薬は、大きく「尿酸降下薬(にょうさんこうかやく)」と「発作治療薬」の2種類に分けられます。

尿酸降下薬とは、体内で産生される尿酸の量を抑えたり、腎臓からの尿酸排泄を促したりすることで尿酸値を正常範囲(治療目標は6mg/dL以下)に下げる薬です。毎日服用し、多くの場合は長期にわたって継続します。尿酸降下薬には「尿酸生成抑制薬」と「尿酸排泄促進薬」の2種類があり、腎機能や生活習慣に応じて選択されます。

一方、発作治療薬は痛風発作の急性期に用いる薬で、炎症と痛みを抑えることが目的です。コルヒチンは発作の初期に服用すると特に効果的とされ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と組み合わせて用いることもあります。主な薬の薬価と月額費用目安を以下にまとめます。

■ 尿酸生成抑制薬
・主な一般名(先発品名):フェブキソスタット(フェブリク)
・月額薬代目安(3割負担):約300~1,900円
■ 尿酸生成抑制薬
・主な一般名(先発品名):アロプリノール(ザイロリック)
・月額薬代目安(3割負担):約90~550円
■ 尿酸生成抑制薬
・主な一般名(先発品名):トピロキソスタット(トピロリック)
・月額薬代目安(3割負担):約360~5,800円
■ 尿酸排泄促進薬
・主な一般名(先発品名):ドチヌラド(ユリス)
・月額薬代目安(3割負担):約630~2,600円
■ 尿酸排泄促進薬
・主な一般名(先発品名):ベンズブロマロン
・月額薬代目安(3割負担):約150~960円
■ 発作治療薬
・主な一般名(先発品名):コルヒチン後発品
・月額薬代目安(3割負担):発作時のみ(数百円程度)
■ 発作治療薬
・主な一般名(先発品名):NSAIDs(ロキソプロフェン等・後発品)
・月額薬代目安(3割負担):発作時のみ(数百円程度)

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

なお、フェブリク(先発品)の薬価は40mgで1錠109.6円ですが、後発品の薬価は先発品と比較して約2〜4割程度の水準です。長期服用となる尿酸降下薬では、後発品の活用が費用節約の大きな鍵となります。

配信元: Medical DOC

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