費用を抑えるためにできること
■ 後発医薬品(ジェネリック)を積極的に活用する
薬局で「後発医薬品を使いたい」と伝えるだけで切り替えてもらえます(処方箋に「後発品変更可」の記載が必要です)。年間で数千円程度の節約になる場合があります。薬の変更は必ず医師・薬剤師に相談のうえ行ってください。
■ 生活習慣を改善して薬の量を抑える
尿酸値はプリン体(ぷりんたい。核酸の材料となる成分で、アルコール・内臓肉・魚卵などに多く含まれる)の摂取量や水分摂取量、体重と深く関連しています。節酒・減量・1日2L程度の水分補給・プリン体の多い食品の制限といった生活習慣の改善によって尿酸値が改善し、薬の量を減らせる場合があります。薬の量が減れば毎月の薬代も軽くなります。ただし、自己判断で薬を中断することは再発リスクを高めるため、変更は必ず主治医に相談してください。
■ 定期通院を継続して重症化を防ぐ
治療を中断すると尿酸値が再び上昇し、痛風発作の繰り返しや合併症リスクが高まります。安定期の月600〜6,300円の通院を継続することが、長期的には最もコストを抑える方法です。かかりつけ医の定期受診を通じて早期に異常を発見できれば、腎臓病や尿路結石などによる高額な治療費を防ぐことができます。
知っておきたい公的制度
■ 高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)
高額療養費制度とは、1か月の医療費の自己負担が一定の上限額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。69歳以下・一般所得の方の上限は「80,100円+(総医療費−267,000円)×1%」です。安定期では通常この上限に達しませんが、重症化して入院や手術が必要になった際に役立ちます。
事前に「限度額適用認定証」を取得しておくと、医療機関の窓口での支払いを最初から限度額にとどめることができます。申請窓口は、会社員の方は勤務先の健康保険組合または全国健康保険協会(協会けんぽ)、自営業・無職の方は居住地の市区町村窓口です。
また、マイナンバーカード(マイナ保険証)でオンライン資格確認をすると自動で自己負担限度額が適用されるため、高額療養費の申請不要や、窓口での支払いが自己負担限度額までに抑えられるというメリットがあります。
■ 傷病手当金(しょうびょうてあてきん)
傷病手当金とは、病気やけがで会社を連続して4日以上休んだ場合に、給与のおよそ3分の2が最長1年6か月間給付される制度です。痛風発作が重篤で就労が困難な場合に適用されますが、発作は通常数日で改善することが多く、対象となるケースは限られます。繰り返す発作や長引く症状がある場合は、医師に相談のうえ加入している健康保険の窓口に申請してください。
■ 特定疾病療養費(とくていしっぺいりょうようひ)
高尿酸血症が進行して腎機能が著しく低下し、透析(とうせき:血液をきれいにする機械による治療)が必要になった場合、「特定疾病療養費制度」が適用されます。この制度により透析患者の1か月あたりの自己負担上限は10,000円(一定以上の所得がある方は20,000円)に設定されます。透析の医療費は月約40万円ですが、この制度で自己負担を大幅に軽減できます。申請窓口は加入している健康保険の窓口です。

